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2011年5月

2011年5月25日 (水)

◎アーサー・ビナード氏平和講演会

原発と原爆は同じ穴の・・・ 

”安心”であるということは、現在、存在しないのではないか?という言葉から
講演は始まりました。
「ウソであることを真実だと信じていれば安心できるけれど、
たとえば50年後、本当に安心できる社会であるためには
今いわれている”安心”を信じない方がいい」

なぜ原子力発電は他の発電より広く行なわれてきたのでしょう?
”CO2を出さない”というコピーとともに原子力発電は推進されてきたといいます。
(実際、現在日本の発電は3分の1は原発によるもの)

「原発は地球にやさしい、クリーンなエネルギー」というキャッチコピー
は果たしてはたして本当でしょうか・・?

アーサーさんはラジオの仕事で頻繁に青森を訪れるそうです。
おもむろに取り出した青森地域の雑誌。その大広告主が「日本原燃」。

使用済みの核燃料の再処理をすすめる機関で、
六ヶ所村でのプルサーマル計画をすすめている会社です。

(あとで調べてみたら、
社長は東京電力元取締役理事広報部担任の川井吉彦氏、
会長は東京電力社長の清水正孝氏でした)

プルサーマル計画とは、使用済み核燃料であるプルトニウム
ウランを混ぜたMOX燃料を再び通常の原子力発電所で利用すること。

このプルトニウムは長崎原爆にも使われた物質で、
かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性を持つ」物質と言われています。
そもそも核兵器くらいしか使い道がありません。

そんなものを扱っていて、「クリーンで地球にやさしい」はずがない。

アーサーさん曰く、「六ヶ所村での再処理工場が正常に稼動すると
原発が1年間で放出する放射能1日で出す・・!」

当然、プルトニウムが含まれたMOX燃料だって危険なはずです。
(六ヶ所村の北部、下北半島には大間原発が建設中ですが、
そこではMOX燃料も扱えることが特徴となっています。)

そして、福島第一原発3号機もMOX燃料を使用するプルサーマル型。
*ちなみに、3月16日、「水蒸気が出た・・」との記者会見がありましたが、
あのとき、プルトニウムが漏れてしまったのでは、という推測もあります・・。

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また、「原発はCO2を出さない」というのは大ウソ、世紀の詐欺だとアーサーさんはバッサリ。

「発電時に」CO2を出さないだけで、環境に配慮したクリーンエネルギー
とは絶対にいえません。原発を稼動させるために必要なウランの採掘や濃縮、
使用済み燃料の処理には別に大量のエネルギーを使うのであるから、そこ
でCO2を排出しているし、CO2排出と放射性物質の危険性は比較になりません。

プルト二ウムの半減期は2万4千年で、なくなるのに10万年かかるのだそうです(!!!)
それをかかえた六ヶ所村では、10万年ずっと冷やし続けなければいけないのです。
そこで電力を使い、CO2を出しますよね。もしも冷やさないと燃えて爆発してしまいますし。

福島原発の事故処理にどれだけのCO2が出たか、政府は全く問題にせず
公表していないことも指摘されました。

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第五福竜丸事件:1954年3月1日
アーサーさんがベン・シャーンの画作に言葉をつけて編集した
絵本「ここが家だ」。
この第五福竜丸事件を題材にしたものです。

この船の船長だった久保山さんは乗組員に言ったそうです。
「船や飛行機が見えたら知らせよ。そのときは、すぐに焼津に無線を打ち
自分たちの場所を知らせる。そうでなければ無線は打たない」
と。

どうしてか?講演でそれを説明してくださいました。

秘密裏に行なわれた水爆実験を目の前にして、放射能の灰をかぶった
第五福竜丸。もしアメリカに見つかっていたら即座に攻撃されてその船が
いたことさえも消されかねないと久保山さんは察知したのです。
だから、もしアメリカの船や飛行機が近づいてきて、自分たちの存在が見
つかり攻撃されそうになったときだけ、最後の抵抗として日本に無線を出
そうと決めたのだそうです。
実際は、アメリカに見つかることがなかったので、焼津に無線を送ること
もなく、放射能に体を蝕まれながら2週間かけて焼津港に着きました。
しかも朝のせりの中に船が入港すると大騒ぎになると考えて、せりが終わ
るころを見計らって港に入ったのだとアーサーさんは話してくださいました。

以前、新木場にある第五福竜丸展示館に2度足を運んだことがあるので、
この事件のことも久保山さんの名前も知ってはいましたが、
アメリカの行動を意識した内密の行動については初めて知りました。

この事件を1954年3月16日読売新聞をスクープし、核廃絶の動きが始まった
といいます。

時期を同じくした1953年アメリカ・アイゼンハワー大統領は国連総会で
”Atoms for Peace”と演説し、そこから原子力の平和利用の概念が生まれた
そうです。

この演説を受けて、中曽根康弘が指揮をとり、原発予算が最初に計上された
のが昭和29年(1954)。
くしくも第五福竜丸事件と同じ年。
資源を持たない日本の国策として原発建設が推進されたのです。

だが、そもそも原子力の”平和利用”など可能なのでしょうか?

”平和利用”の名目で原発が建てられるのと、
”軍事利用”として原爆が作られること。器が違うだけで結局は同じ。


アーサーさん: 「同じ穴のムジナなんていうとムジナに失礼なくらい」

原子力エネルギーを利用して原発を建設して生み出される大量の高レベル
放射性廃棄物。
特にプルトニウムは半減期が2万4千年、完全になくなるのに10万年という
気が遠くなるくらいの年月と別のエネルギーが費やされます。

大量に産み出される廃棄物の処理は、1000年後、5000年後・・という未来
の子どもたちに大きな負担となります。

原子力の平和利用などありないわけです。

今、六ヶ所村のプールは3000tものプルトニウムでいっぱいだそう・・。

そんななか、六ヶ所村の北にある東通(ひがしどおり)原発には
東北電力の原子炉が一基稼働中で一基計画中のほか、
東京電力の原子炉が建設中・計画中だといいます。
青森から東京まで(私たちが住む横浜も含め・・)電線を引いて
電力を送ることを計画しているわけです。

近く青森県知事選が行なわれるそうで、アーサーさんが候補者についても
説明してくださいました。(基本的には原発推進派同士の戦いになるようですが;;)
福島原発のことも受けつつ、県民はどういう判断をするのか気になりました。


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原子力に代わる自然エネルギー、例えば太陽光発電。いわゆるソーラー
エネルギーはなぜ広まらないのでしょうか?

アーサーさん「お天道様は誰にでもついてまわる。原子力のように誰か
が利権を占有することができない。
地熱もそう。温泉宿で地熱発電しているところがあるそうだけど、そん
なことされたら、ソーラー発電や地熱発電設備を持っている個人や法人が
電力供給のドンになって、電力会社は電力供給のドンになれなくなる。
利権を占有できなくなることをいちばん嫌がっている権力者がいる」

大々的に謳われているキャッチコピーの裏には様々な権力者の思惑があるんですね。
マスな情報があふれるなか、それを見抜くのは簡単なことではありません。
常に「それって本当?」と疑う姿勢を忘れてはならないと感じました。

平和利用の名のもとに開発された原発は、100年後、1000年後、5000年後も
ずっと尻拭いをしなければならないものだという認識が、私たちには薄れていると
実感させられました。




Radha

2011年5月24日 (火)

産直米学習会「どんなお米たべてる?」開催!

楽食ちゃ~ぶ定例会レポ

新緑の木漏れ日が気持ちの良い季節になりました。
お弁当を持ってお出かけしたり、
晴れたらウキウキと外に出かけたりしたくなりますね。
楽食ちゃ~ぶ定例会レポートをお届けします。

そんな行楽に出かけたい季節がら、
今回のテーマも

「お弁当のおかず」

にしちゃいました。
行楽弁当向けもあり、普段の家族のお弁当の助けになるものもあり、
7人の侍ならぬ、7人のツワモノ主婦(?)が集まれば、
かなりハッピーになれる品々が集まりました。

「各家庭の卵焼き×7」
「鶏ささみのケチャップと豆板醤焼き」
「手羽のショウガはちみつ・しょうゆのこっくり煮」
「そばいなり」
「ピーマンの塩昆布炒め」
「ピーマン・しめじ・鶏ひき肉の甘辛煮」
「干ししいたけと昆布の田舎だしふりかけ煮」
「大根菜・ちりめんじゃこ・ごまのふりかけ」
「鶏むね肉と長芋の梅酒煮 with ベニバナ」

パルシステム商品の試食品として
「カップ入りもずく」などを試食しました。
パルはお弁当に活用できるアイテムも
充実しているのですが、
もずくがお弁当に入れられるとは驚きでした。
不足しがちなヨードもとれるし、
酢の物は汁気がなかなか手ごわいので、
カップ入りだと気軽に入れられるなと感心しきりでした。


これらのおかずを…

マイランチボックスに詰めて、
それぞれのお弁当作り(?)を楽しみました。
それがこちらです!

炊き立てのご飯をふんわり盛って、ふりかけをかけてみたり、
色合いを工夫してみたり、
ぎゅうぎゅうに詰めてみたり(笑)…
それぞれの手作りの逸品を詰めたお弁当箱には、
「ワクワク♪」「キラキラ☆」「ミラクル!!」
みたいなワードがいっぱい詰まった、
味わい深いものに仕上がりました。

そして、お味もワンダフォーでした(^^)

なかでもお弁当アイテム定番中の定番!卵焼き には、
それぞれの家庭でバラエティに富み、
試食にトークに盛り上がりました。


塩味のみ、だしの風味豊かなもの、のりを巻き込んだもの、
黒砂糖のコクを加えたもの、ちりめんやねぎを入たもの、
玉ねぎをじっくり炒めた物を加えたスパニッシュオムレツ系のもの、
どれもこれも素晴らしい味わいでした。
家庭の数だけ卵焼きの味もあるわけですね~。
おもしろ~い!!!


さて、来月は「旬もの」や「ごはんに合うおかず」の基本テーマと、
「 THE 酢 ~セカンドバージョン」をテーマに、
定例会を開く予定です
家庭の味の追求に燃える(?)メンバーたちの
「スマイルな品々」をまたレポートしますね!!




2011年5月17日 (火)

YUMEひろば

5月12日新横浜本部にて“YUMEひろばを開催しました ~おやこぺんぎん~

朝からどんより曇り空cloudcloudに時折霧雨mistが混じるような、ちょっと肌寒い日だったので、参加者がゼロかもsweat01と心配していました・・・

10時半過ぎに、やっと1組の親子が遊びに来てくれて、メンバー一同ホッとしましたhappy01

今回の参加者はこのひと組だけでしたが、広い部屋でメンバーの子どもたちとおもちゃで遊び、手遊びや絵本も楽しみました。来月はたくさんくるといいねupと話をして終わりました。

次回の“YUMEひろば”のご参加をお待ちしていま~すnote

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