« はあと to はあと 9月23日発行 | メイン | 産直こめたまご学習会「こめたまごを使ってふわふわパンケーキをつくろう!」を開催しました。(その2 ふわふわパンケーキ編) »

2013年10月 3日 (木)

産直こめたまご学習会「こめたまごを使ってふわふわパンケーキをつくろう!」を開催しました。(その1 こめたまご学習編)

こんにちは 木こりの女房です。

平塚エリアでは毎月1回、学習会などの企画を実施しています。9月の企画は、産直こめたまごの学習会「こめたまごを使ってふわふわパンケーキをつくろう!」、9月20日(金)10:30から、場所は平塚中央公民館の調理室で実施しました。久々の平塚開催で、平塚・茅ヶ崎から8名の組合員さんにご参加いただきました。

Dscf0240

産直こめたまごのことをじっくり学び、簡単で美味しいお料理をみんなで作り、とても楽しいお昼のひとときでした。今回は、その模様をレポートします。ちょっと長いので2部にわけて・・・。

cloverはじめは、「産直こめたまご」の学習会。パルシステム連合会から、たまごのご担当の横澤さんを講師にお迎えして、お話をうかがいました。そのすべてをここでご紹介するとたいへんなボリュームになってしまうので、なかでも印象に残ったことをお伝えしますね(それでも長い・・・)。
Dscf0210_240x180

cloverさて、たまごの黄身の色ってみなさんは気にしますか?色が濃い方が栄養価が高い?実は、そういうわけではないんです。たまごの黄身の色には、ニワトリのエサの色が反映されます。トウモロコシなど黄色いものを多く食べているニワトリが生むたまごの黄身は、黄色が強くなります。

産直こめたまごの大きな特徴は、ニワトリのエサのなかにお米を20%以上配合しているところです。お米を食べていればその分、黄身は白っぽくなってきます。面白いものですね。

Dscf0226

実際に割って比べてみると、確かに、こめたまご(写真左)は黄身の色が明るいのがよくわかります。木こりの女房の旦那さん(=木こりさん)は、こめたまごの淡い黄色が大好きです。この卵を使ってオムレツを作ると、明るいレモン色になるんですが、それが可愛らしくて気に入っているそうです。

cloverたまごの「原料」って何でしょうね。たまごは、たまごを産むために飼育されているニワトリ(採卵鶏)が生んでいます。その採卵鶏は、エサ(飼料)を食べて生きています。つまり、たまごの原料をたどると、それは採卵鶏の飼料ということになるでしょう。

市販のたまごの多くは、採卵鶏の飼料の約6割をトウモロコシが占めていて、そのほとんどを輸入に頼っています。輸入トウモロコシには、ポストハーベスト(収穫後の農薬使用)や遺伝子組み換えの心配があります(ちなみにパルシステムのたまごは、輸入原料であっても、ポストハーベストがなく遺伝子非組み換えの飼料を使用しているそうです)。

Dscf0221 Dscf0223
cloverまた、輸入飼料は世界的な穀物市場の相場変動などの影響を受けます。米国産トウモロコシが2010年夏以降、価格上昇を続け2012年7月には史上最高値を更新するに至った、そのことが、採卵鶏の飼料として国産のお米を使う取組みをスタートしたきっかけとなったそうです。お米を使うことで、国際的なトウモロコシの相場変動からの影響を緩和できれば、生産者の経営が安定するだけでなく、私たち消費者に届く卵の価格も安定しますよね。

Dscf0225

clover採卵鶏だけでなく、牛、豚、鶏の飼料は大部分が輸入原料です。パルシステムでは、「100万人の食づくり」運動として、食料を自国でまかなえる豊かな国づくり(食糧自給率の向上など)に取り組んでいますが、食糧自給率を高めたいと思って私たちが一所懸命、国産の肉や卵を食べても、その原料である飼料を輸入に依存しているので、実は自給率は上がっていないということなのです。

国際的な穀物需給や相場変動の影響を受けにくい飼料を増やしたい、もっと国産の農産物を食べたい、そうした生産者と組合員の願いがちょうどうまく重なって「産直こめたまご」という商品が生まれたんだなあと思いました。

flairここでビックリをひとつ。新鮮な卵は、黄身をつまんで持ち上げることができるんです。

Dscf0230_240x180
みなさんが試してみるときは、まずしっかり白身をきって、手もよく拭いてから(白身のぬるぬるが指先に残っていると、逃げてしまってつまめません)、爪をたてないようにそーっとつまみあげてみてください。

cloverこのように新鮮なたまごを毎日、組合員に届けるために、生産者から配送にいたるまで、さまざまな工夫と努力が続けられています。学習会では、「産直こめたまご」だけでなくすべてのパルシステムの卵で徹底されている、採卵鶏の育て方や、採卵から配送までの品質管理や表示、紙の包装の効果、生産者間での技術交流(「たまご会議」というかわいい名前がついています)などについても教えていただきました。

cloverたまごについての色々な誤解も解けてスッキリ!&目からウロコが落ちました。
たとえば・・・

  • 「たまごを食べるとコレステロールが増える」は、90年前に行われた実験で草食動物であるウサギにたまごを食べさせた結果から生まれた誤解。確かに、草食動物の胃腸は動物性の脂肪を含むたまごを食べるようにできていないですよね・・・。
  • たまごの大小にかかわらず卵黄の重さはほとんど同じ
  • 有精卵と無精卵、赤玉と白玉では、栄養価に大きな差はない

clover勉強嫌いの私ですが、くらしに直接関係しているテーマは「なるほど!」がたくさんあって楽しかったです。安全で安心な食べ物を私たちに届けるために、生産者のみなさんから配送のみなさんまで、色々な工夫をして頑張っているというのを知ると、食べなれたたまごも、ん?昨日よりちょっと美味しく感じるってもんです(笑)。

さて、いろいろ学んでお腹も空いてきたところで、続編ではいよいよ、パンケーキをつくります(^^) レシピもしっかりご紹介しますよ~。restaurant

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/496203/31879723

産直こめたまご学習会「こめたまごを使ってふわふわパンケーキをつくろう!」を開催しました。(その1 こめたまご学習編)を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

Powered by Six Apart

ホームに戻る