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2016年6月18日 (土)

小田原果樹の学校~果樹栽培について学びました~

5月27日(金)に、「小田原果樹の学校(みかん)」を体験してきました。

今年もエリアを受け入れてくださる生産者は石井毅さん。

第1回の今回は、みかんの花見の予定でしたが・・・実施の確認のため事前に電話連絡すると「今年は花が早くて、もうだいたい散ってしまったんだよね」と少し困った様子。「でも、他のこと考えておくから大丈夫!」と言ってくださり、安心していたのですが、なんと当日は雨。

石井さんのお宅に着くと、作業場に出てあれこれ農機具を並べながら、石井さんが出迎えてくださいました。「こんな天気だからね、今日は道具の話でもしようかと思って。」

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一緒に行った私の主人は林業現場作業員なので、石井さんが使っているチェーンソーに真っ先に気づいて、集合前のしばらく、二人はチェーンソーの目立て(刃を研ぐこと)の上手な方法について熱心に話していました(笑)。

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チェーンソーや刈り払い機は何種類も使っておられます。例えば、円盤型の刃で草を刈る刈り払い機は、金属製の刃のほうが切れ味は良いけれど、みかんなどの木の幹の近くや石があるような場所では、木の幹を傷つけたり石にあたって刃が欠けてしまったりするので、ナイロンコードがついていてからめて切るタイプの刃を使うなど、同じ道具でも状況によって使い分けしているそうです。

機械や道具は、刃物が多いですが、なかでも果樹栽培では、倒木や老木を切り倒して処分するなどのため、大きな枝や幹を処理するための移動式の「チッパー」という機械を使っています。これは、木の枝や幹を粉砕する(チップにする)機械で、木のシュレッダーというイメージ。木を粉砕してしまうのですから、相当なパワーと強力な刃(裁断機)をもつ機械です。なんと石井さんは5年ほど前に、作業ミスでこのチッパーに片手を巻き込まれ、ドクターヘリで搬送される大怪我を負ってしまったそうです。そのときのお話を聞かせてくださり、農作業の危険、大変さを学びました。

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キウイの授粉に使う花粉の噴射機、なるほど、そういう道具もあるんですね。これがなければひとつひとつ手で花粉をつけていかなければならず、噴射機はとても便利だそうです。

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そうこうするうち、幸い雨も止んできたので、後半は果樹園を見学しました。みかんの花はほとんど終わっていましたが、そこに小さい実が育ち始めている様子がわかりました。

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キウイ、みかん、バレンシアオレンジ、レモンなど様々な柑橘があり、また、みかんも何種類もの品種を栽培しておられます。みかんは接ぎ木で育てることについて、実際に木のどのあたりでどのように接ぎ木しているのかを見せていただきました。ひとつの台木に違う2種類を接ぎ木してあるものもあり、驚きました。

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無農薬や低農薬で栽培していると、除草剤が使えないため、下草刈りの作業が非常にたいへんで負担になるわけですが、とくに夏場に草が高く茂ってしまうと、育て始めていた小さく細い苗をうっかり雑草と一緒に刈り払い機で切ってしまうといったミスもよくあるそうです。

イノシシ、猿、うさぎ、ハクビシンといった害獣やカミキリムシなどの害虫、台風や気候変動、病気など様々な障害と日々闘うことは大変なご苦労と思います。また、私たち消費者からは安心・安全のみならず糖度保証など品質面でもいろいろな要求が厳しくなる一方です。そんななか、果樹栽培を愛し、楽しく前向きに取り組んでおられる様子に敬服いたしました。

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見学を終えると、石井さんの奥様がとても美味しい自家製の梅ジュースを用意してくださっていました。6月に平塚エリアの地区くらぶ合同ミーティングで行う「梅しごと」の梅も、石井さんの農園から出荷してくださると知り、嬉しかったなあ。石井さんの奥様が、昨年私たちが「できれば梅しごとをエリアの企画でやりたいけれど、エリア経営会議の人数も少ないし、やることが多くてできるかどうか」とぼやいていたのを覚えていて下さり、「「梅しごと」できることになったんだ、と嬉しかった」と言ってくださったことが、こちらもますます嬉しかったです。

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梅ジュースの作り方や無駄なく使う方法などをうかがったり、果樹農家に嫁いできて何もわからないところから農業に携わってきたお話をうかがったり。あっという間の二時間でした。(木こりの女房)

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