生産者に会いに行こう!JA新みやぎ「産地の文化を体験」No.2
JA新みやぎへの旅、第1日目の夕方はマガンのねぐら入り観察。
マガンたちのお休み所、蕪栗沼に向います。
昼間に田んぼの落ち籾を食べたマガンが日の沈む頃ここに帰ってきます。
途中の車窓より水の張られた田んぼが見えました。冬水田んぼです。
蕪栗沼は周辺の水田と共に湿地を保全する国際的なラムサール条約に登録されています。
通常冬の間は乾かしている水田に水を張り、マガン達に休息地を提供します。
「冬水たんぼ」と呼ばれ、鳥たちの糞が肥料となり微生物により田んぼが自然に耕されるのだそうです。
農家の田んぼ仕事が再開する前にマガンは遠くシベリアへ帰って行きます。
マガンと農家がお互い助け合って共存している素晴らしい取り組みだと思いました。
マガンたちが次々と帰ってきました。
温泉で疲れを癒やした後は夕食交流会です。
同席した有機米の生産者の方とおいしい地酒を酌み交わしながら、沢山お話を聞かせていただきました。
有機米を作り始めたのは冬水田んぼを始めた頃、マガンが来るのにそこに農薬があって良いのか?と思ったからだそうです。
有機米は農協で倍の値段で買ってくれるが収穫量は半分なので収入は同じ。
苦労の分は自分持ちだけれど有機米を作っているという満足だね、とおっしゃっていました。
草刈り機は使うが全部はとれないので、やはり人力が頼り。害虫は蜘蛛と蛙が食べてくれるそうです。
害虫と言っても米農家にとっての害虫・益虫なんだけどね、ともおっしゃっていました。
何気ない会話から自然への敬意と、誇りを持ってお仕事をされている気概が伝わってきます。
次回はいよいよマガンの飛び立ち、美しい夜明けとダイナミックなマガンの飛翔をお届けします。
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