映画『日本と再生』上映会を開催しました
6月29日(金)にひらつか市民活動センターにて、映画『日本と再生』の上映会を開催しました
映画『日本と再生 光と風のギガワット作戦』は、弁護士である河合弘之氏が監督を、
環境学者である飯田哲也氏が企画・監修をつとめる100分のドキュメンタリー映画です。
私たち西湘・県西エリアメンバーは、自然エネルギーをめぐる世界と日本の動きを知り、
脱原発・再生可能エネルギーへの転換のため何ができるのかを考えるために今回の上映会を企画しました。
『日本と再生』の中で弁護士の河合氏と、環境学者の飯田氏が、世界の自然エネルギーの実情を探る旅に出ます。
デンマーク、ドイツ、南アフリカ、アメリカ、アラブ首長国連邦、アイスランド、中国の7ヵ国を訪ね、
様々な立場で自然エネルギーに携わっている人たちの話を聞いています。
国内でも、北は北海道から南は九州まで飛び回って、
自然エネルギーの発電所をつくってエネルギーの地産地消を目指している「ご当地電力」の人たちを取材しています。
多くの国で従来の発電方法よりも自然エネルギーの方が安価になっていること、
従来のエネルギーよりも自然エネルギーの方が雇用を増やしていること、
世界では原発を自然エネルギーが凌駕していること、
さまざまな国・地域でさまざまな立場の方とインタビューする中で「自然エネルギーは安全・儲かる・安定している」ということがわかります。
世界は既に再生可能エネルギーへとシフトしています。
日本は再生可能エネルギーで世界と共に歩むか、原発や火力発電で取り残されるか?
私たちがきちんと考えてエネルギーを選んでいく必要があると思いました。
上映会の後はパルシステムでんきの学習会を開催しました。
世界の再生可能エネルギー比率(2017年3月)は、1位カナダ63.8%、2位イタリア39.8%、3位スペイン35.3%ですが、
日本の再生可能エネルギー比率はまだとても低いです。
ちなみに家庭から排出される二酸化炭素の割合は、1位電気から(約51%)、2位車のガソリンから(約21%)、3位調理のガスから(約13%)となっています。
電気からの排出が多いのは、発電に化石燃料を使用しているためです。
環境に良いイメージの電気自動車ですが、確かに車からは二酸化炭素が出ません。
しかし発電は主に石油・石炭で行われています。
発電方法を見直さないと変わっていきません。
パルシステムでんきの発電方法には、バイオマス発電・太陽光発電・地熱発電・ソーラーシェアリングがあります。
バイオマス発電は資源循環型の発電で、(株)十文字チキンカンパニーから1日400t出る鶏糞を燃やして発電しています。
福島県で太陽光発電をしている飯舘電力(株)の専務の言葉「電気は汚染されていない。安全安心な農作物はお届けできなくても、
電気ならクリーンな再生可能エネルギーをお届けできる」が印象的でした。
パルシステムでんきの検針票について、「電源構成や発電産地のことがわかるので毎月楽しみにしている」という利用者の声もありました。
6月は環境月間ということもあり、西湘・県西エリア担当の理事から「やっぱり石けん!洗濯用粉せっけん」の使い方の説明がありました。
肌にも環境にも優しい石けんをパルシステムではおすすめしています。
企画終了後には、環境キャンペーン大使による参加者インタビューも行いました。
ご協力いただいた参加者のみなさま、どうもありがとうございました!
上映会に参加した方からたくさんの感想をいただいたので、紹介します。
参加者の声
・日本国内や世界各国の再生可能エネルギーへの取り組みを知ることが出来て本当に良かった。
日本は原発に恩恵を受けている一部の人の力が強いせいで報道にもかたよりがあると感じた。
その為自分で判断し、再生できる喜びと共に自然(動・植物)と人を大切にしたいと思う。
・はじめて知ることばかりでした。節電に加えて「どの様に電気を作るか」を考えていきたいです。
・わかりやすくテンポの良い内容でした。
この映画を観てエネルギーを選ぶ根本的な意味を考えるきっかけになりました。
・政治家、公務員、企業TOPなどなど日本を動かす中心の人たち全ての人にこの作品を見て欲しい。学生全てにも。
IOTの前に「その電気は必要か」立ち止まって不要な電気をOFFにすれば自然エネルギー100%は可能だと思う。自分の無力さを痛感します。
・社会正義の確立を推進するパルシステムを応援します。
なかなか政府の政策変換までは今日的状況ではとても難しいですが。
・自然エネルギーの発電が重要なことが良く分かった。
・以前から観たかったので今回観れて良かったです。
・先進国で次々に原発をやめているのに日本は再稼働したり他国に売ったりしている事は良くないと思う。
この頃自然災害がひどくなっているように思う。温暖化は問題だ。
・未来に夢が持てました。動き出さなければと思いました。
3.11の後、「コンセントの向こう側がある」ということを考えるようになりました。
私達が何気なく使っている電気はどうやって発電されているのか?どこから来るのか?
それまではそんなことを考えたことはありませんでした。
スイッチをオンにする、オフにするというひとつひとつの選択を私たちは毎日しています。
なぜ再生可能エネルギーを選択することが未来につながるのかなど、
今回の企画は普段気にしなかったことを考えるきっかけになったと思います。
(もっちー)
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