夏休み♪今こそ放射能学習会
先月の8月28日(火)去年に引き続き横浜南センターにて放射能学習会を開きました。
今回は、主に水産についてお聞きするということで、パルシステム連合会商品コミュニケーション部より
原英二氏を講師としてお招きしました。
7月にも同じく原英二氏を講師に横須賀地区くらぶ つぶみさんにて放射能学習会(魚介類編)が開かれましたが、
今回は、食の安全学習会として、どういう位置か全体をみてみようということで、始まりました。
1.食の安全の基本は「食生活」
食品に含まれる栄養素の多くは、量を過ぎると健康に害がある。
→栄養バランスが一番大切!和食中心でいろんなものを食べる+野菜
食品には有害物質も含まれる
→(例:マグロばかり食べるなど)特定の偏食をしなければ、ある程度避けられる。
化学物質に負けない身体を作る
→栄養バランスの良い食生活、適度な運動と休養、ストレスの解消など
2・食品添加物や農薬など
→発がん性の疑いや環境ホルモンの疑いのある物質もあり、また多くの場合、代替が可能なことから、生協などでは不使用あるいは減らす取り組みをしている。
硝酸塩はたくさんあたえると野菜などの育ちがいいが、硝酸塩をたくさんとることになりパルシステムでは減らしている。
3.汚染物質
→食生活の工夫で、特定の食品を多く食べたりしないことによって害を防ぐ。
食中毒、BSE、遺伝子組み換えなど
→予防的な対策の考えかたとして有害物質の摂取は少ない方がよい。「できる対策はする」
放射能
放射線(能)はできるだけ少なく。浴びるとその大きなエネルギーによって生体分子、
特に遺伝子が破壊され、健康影響を受ける。
遺伝子が傷ついたときの修復機能は生体にある程度あるが完全なものではなく、
細胞の分裂が盛んな乳幼児や妊婦(胎児)などは影響を受けやすい。
また放射線によって細胞に大量にできる活性酸素も有害な作用をもたらす。
農産物と水産物の放射能(は状況がちがう)
3月の爆発で大量の放射能が放出され、東日本を汚染しましたが、
その後は放射能の大気中への放出は減っており、
農産物の多くは福島産であっても検出限界を下回るくらいに汚染レベルが下がっている。
これは土壌からの吸収が直接付着と比較すれば少ないからです。
タケノコはイネ科であるうえに林床が腐食質なので、非常に高い汚染がみられる。パルシステムでは西日本産地のみ扱っている。
水産物は、淡水魚と福島・茨城の沿岸・近海に比較的高い汚染が続いている。
黒潮の流れの影響で房総沖、東京湾へ行くほど低くなる傾向。
淡水魚は塩分を排出しないため、高い汚染が生じ、当面は汚染が残る見込み。
海水魚(表層魚)は、当初小魚類に汚染が見られたが、低下。
(底生魚)福島・茨城の沿岸・近海ではやや高く、沿岸は当面は汚染が残る見込み。
(回遊魚)遠洋を回遊する魚は汚染が少ない。
海面養殖、海藻栽培は海表で行われるので、一般的には汚染が低い。
パルシステムの放射能対策
産地で放射能低減を追求しながら、独自ガイドライン(自主基準)に従った放射能検査を実施して、組合員に情報提供。
産地の放射能対策: ヒマワリ等の除染作物、雑草などによって吸収、除染。
枝の剪定、樹皮を削ったり、高圧洗浄などによって果樹等の放射能を除染。カリ肥料や石灰などで吸収を抑制。
その後、質疑応答もかねて実際に近海の魚介類を試食に。
今回のメニューは、江戸前あさり汁&ひやむぎとしめさば(千葉)です。(美味しいと好評でした)
麦茶も含め暑い夏にはぴったりです。
参加してくださったみなさんと原氏に普段感じている放射能についての疑問や質問、また原発、原爆について意見を交わしました。
パルシステムでは、放射能対策として水産の生産者さんの方々に資金を援助するなどを行っているそうです。
また、あさりは放射能検査を行うのに身で2キロ使用するとカタログに掲載されていましたが、
しじみなどはもっと小さく生産者さん自身で貝の中身を取るため作業は大変だそうです。
また原氏の講義はわかりやすく、もっと多くの方に聞いてもらいたいものです。
来年も是非、放射能学習会を企画しよりたくさんの組合員に参加してもらい一緒にこの問題を考えてもらえるようにしたいです。
関連情報:10月18日クリスマス試食会 金沢地区センター
(詳しくはweeklyどりーむぺいじまたは、WEBで)
12月6日コア・フード生産者交流会予定
ふーどまにあ 報告 以上。
原氏は本当に食品の事に詳しく、とても有意義な時間となりました
職の安全は今の日本でまずみんな知ることが急務と思います
もっと広く伝えて行きたいですね
投稿: ドリアード | 2012年10月20日 (土) 11:59