小田原みかん交流 お花見にいきました! 2009年 08月 13日
月~6月の交流をまとめて報告させていただきましたが、お花見の写真がありましたので、追加報告させていただきます(すっかり昔の話ですみません…)。
5月24日、エリア委員3名とそのお子さん1名の計4名で、小田原の石井さん宅へ行って来ました。当日は、あいにくの雨。倉庫の軒下をお借りして、石井さんのお話を聞きました。「せっかくだから…」と、大切なみかんの枝を1本取ってきてくださり、それを見ながら説明をしてくださいました。
石井さん宅のみかんの木には、まだ昨年のみかんがなっていました。「そろそろ全部取ってしまうが、食べるときに食べる分だけ取るんだよ」との事。同じ木に“今年の花”と“昨年のみかん”。「不思議な感じですね」と伝えると、「去年実がなった枝は、今年は実がならないんだよ」と教えてくださいました
「結果母子(けっかぼし)または予備枝(よびし)」と「結果枝(けっかし)」があり、前者は今年の新芽で、来年花が咲いて実がなる枝、後者は今年実がなっている枝の事。だから、毎年違う枝に実がなるんだよ。との事でした。
「実(み)は、梅雨があけると2/3くらいは、“自然落下”する。それでも残った実が多い時は、“摘果”の作業が必要なんだ。早稲の種類は、葉25枚に実1つ。青島などの種類は、葉20枚に実1つが目安。初めは、葉の数をかぞえながら摘果の作業をするけど、俺は数えなくてもだいたい分かるよ!」との事。
実際に、取ってきていただいた枝の葉の枚数を数えてみると、50数枚の葉が付いていました。葉が25枚や20枚と言われても、私たちには???でした。でも石井さんは「この枝なら、実は2つ。早稲なら3つでもいいかな」とあっさり。さすが!でした。
また、摘果や収穫の時に使用するハサミも貸して頂き、実際に枝を切ってみました。何も考えず、枝に直角にハサミを当てると、「違う違う。ナナメだよ」と。直角に切ろうとしても硬くて切れなかった枝も、ナナメに刃を当てると切ることができました。(一緒に行った小学生の)Sちゃんも、それにはびっくり!何度も直角とナナメを試していました。
みかんは、「古い木」で「南側」になっているものが、糖度が高いとの事。「カラタチの木に接木(つぎき)をしてみかんの苗を育てるが、樹命(寿命)は60年くらい。それくらいから、実のなりが悪くなってくる」そうです。でも、石井さん宅には、樹齢180年のみかんの木もあるとの事。雨で実際に木を見られないのが、残念です(涙)。
みかんは、貯蔵していると酸が減って、甘みが増すそうです。でも、「皮がしなびたみかんがうまいんだよ」の話には、一同びっくり!「皮が生き生きしているみかんは、皮が実の養分を使ってしまい、みかんが疲れてしまう。そうならない様に、収穫後は倉庫に貯蔵して、5%の水分を抜いてから出荷しているんだよ」と教えていただきました。「俺は、“しなびたみかん”を選んで食べるのに、消費者からは“皮がつるっとしたみかんが欲しい”って言われるんだよ。ちがうんだなぁ」ともおっしゃっていました。
考えてみれば、お店に“皮がしなびたみかん”と“皮がみずみずしいみかん”の両方が並んでいたら、皮がつるっとみずみずしいみかんを買ってしまいますよね!?「新鮮 イコール 美味しい」は、みかんには必ずしも当てはまらないようです。勉強になりました!!
でも「パルシステムで届いたみかんは、すぐ食べて。食べごろを見極めて出荷しているから!」との事。皆さんも、早めにいただくように心がけてください…。
そろそろお話に飽きてきたSちゃん。石井さんの奥さんに、笹船作りを教えていただきました。作っては母屋の裏へ行き、「負けた!」「勝った!」「もう1回!」等と2人で笑いながら帰って来ます。
「何やってるの?」と覗きに行くと、水を溜めた浴槽に笹船を浮かべて“ふ~ふ~競争”。向こうの壁までどちらが早く着くのか、競争をしていました。葉の選び方、切り込みの大きさ・太さ、息のかけかた等で勝敗が変わるようで、何度も作り直していました。
Sちゃんは何度も作っているうちに、笹船の作り方をすっかり覚えました。「ここは、切りすぎるとダメなんだよ~」「こっちを通してみよう…」等と、かなり研究熱心でした!
最後に、傷があって出荷できなかったみかんを、試食させていただきました。木の“上の方”になっていたみかんと、“下の方”になっていたみかんの2種を食べ比べました。下のみかんは酸味が強く、上のみかんは酸味と甘味のバランスが良いように感じました(石井さんの奥さんも同感!)。収穫期には何度も味見をする石井さんも、「場所で、そんなに違うか?」と不思議そうでした。
今年は花の時期が早く、(5月下旬の当日は)すでにほとんどの花が散り、“ちいさい実”になっていました。帰り際、ようやく花をみつけ写真に収められました(ホッとひと安心)。
「来年は、もう少し早くおいで!」との事。ぜひ、「も少し早い時期」で「晴れた日」に、参加したいと思います。
今日は、ありがとうございました。
・
Commented by 海が好き! at 2009-08-14 11:37
皮がしなびた方が良いとは・・・。私も知りませんでした!!現地に行って、実際に生産する方々と触れ合わなければこんなことわかりませんよね!おかげで私も少し、みかんの選び方を憶えることができました。こんど姪っ子に自慢しよっと・・・。
.
Commented by 海が好き! at 2009-08-10 10:45 x
パルシステムのお米のおいしさも、産地の方々のご苦労を理解すると、いっそうおいしさが増しますよね。わたしも産地の皆さんのがんばりに答えていきたいと思いました。因みに私のおススメは『ひとめぼれ』です。
.
コメント、ありがとうございます!
私も普段のご飯を、より味わうようになりました。
私のオススメは、温かく食べるなら「あきたこまち」、お弁当にするなら「はえぬき」です。
以降、コメントをくださる方、よかったらあなたの「オススメのお米」を教えてくださいね。
(うさ吉)
.
わが家は、ごはん党です。長女は納豆や味付けのりがが大好きで、朝からおかわりするほど。毎月5キロあきたこまち無洗米を1袋予約登録しています。私は、韓国のりにはまっていて、あっという間に食べ終わってしまいます。
今回の食べ比べに参加して、ごはんそのものの味の違いに驚きました。いつもの味だけでなく、いろいろな種類を試食してみると発見があって楽しいですよね♪ (ヒット)
最近のコメント