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2014年5月

2014年5月26日 (月)

はまきた夢通信 6月号

Kita

2014年5月24日 (土)

いわて花巻東和町 春の田植え交流報告②

2日目。昨日の曇り空とはうって変わった快晴です。
いつも寝坊の息子は子ども同士で約束して、やたら早起きし、朝風呂まで
楽しんでおりました。もちろん私も。

宿泊ホテルの「フォルクローロいわて東和」にはヤギの一家がいます。
子どもたちはこぞって餌やり。すっかりアイドル状態です。

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地元の食材を使ったおいしい朝食をいただき(また食べすぎた)、小山田育苗センター見学へ。

育苗センターとは、その字のとおり、稲の苗を田植えの状態まで育てるところです。
東和町で作られるお米は、ひとめぼれ・ササニシキ・あきたこまち・ヒメノモチの4種。
3月末に農薬を使わずに、お湯で消毒された(温湯消毒)種もみを、4/10頃からまきはじめます。
この種まきの機械で、土 ⇒ 種もみ ⇒ 土 と種まきをしたのち・・・

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30℃に保たれた室(むろ)で3日間。4日目からビニールハウスに移し、ほぼ1か月で
田植えのできる状態まで育て、農家の方におろします。
自前で育苗する方以外(東和町の約6割)は、冬に育苗センターに苗の数を依頼しています。

ここで、最近の東和町の現状をうかがいました。農家も高齢化が進み、土地はあるものの、
農作業はほかに(別の農家の方)委託することが増えているそうです。
農機具の購入・維持管理や労力を考えると、そのほうが安くあがることにも。
米作りをやめた田んぼや、農作業の受託の仕事、もちろん住宅もある花巻は
すぐ移住できるよ!どう?という生産者の方のひと言もありました。
ちなみに、現在は減反政策のために、せっかく開いた田んぼの6割でしか米作りができないのが現状です。
米作りができない田んぼでは、別の作物栽培が奨励されていますが、高齢化などの問題で
実際には雑草などが生えてしまった田んぼがたくさんあるのです。

さて次の目的地は、息子がはりきる「ザリガニ釣り」へGO!!
・・・ではなくて、『とうわメダカの里』という貴重なメダカやゲンゴロウやタナゴなどを守り
育てている山間の池にお邪魔しました。

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ここで、外来種であり、固有のいきものに害になるアメリカザリガニの駆逐にみんなで協力!?
私もザリガニ釣りに夢中になってしまいました。例年よりも気温が低いため、残念ながら
メダカは水面では観察できませんでしたが、たくさんのザリガニを釣り上げることができました。
とうわメダカの里を管理してくださっている方々から、貝に卵を産み付けるタナゴのお話しや、
(なんと貝の体内で受精させて、育って出てくるのです。しかも貝はちゃんと生き続けられる!!)
空港建設の際に、予定地からここに避難させたメダカの話や、貴重なゲンゴロウのお話しなどを
解説していただきました。

お昼は、小山田美女会の手作りお弁当をいただきました。開けた途端に食べてしまって、
写真を撮り忘れてしまったことに今頃後悔しています・・・。

帰り道、産直あおぞらでおいしい地元のお土産を買いこみ、新花巻駅前でハイポーズ。

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生産者のみなさん。田植えでお忙しい中、私たちのためにおつきあいいただいて、本当に
ありがとうございました。
この夏は冷夏になるかもしれない、という心配もあります。今回植えた苗たちが、無事に育つことを
願い、日々いただくごはんを大切に味わいたいと思います。
我が家では、育苗センターでいただいた苗がバケツですくすく育ってくれること願いつつ・・・。

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nato


いわて花巻東和町 春の田植え交流報告①

5/17~18に、いわて花巻東和町の春の交流に参加してきました。
やまびこ45号で3時間、新花巻駅に到着。ホテルで田植えスタイルに着替えて交流田へ。

今年は交流20周年を迎えるにあたり、交流スタート時の田んぼで田植えから稲刈りまでを
体験することに。昨年の田んぼよりも少し小さめですが、山間を開いて作られた東和町らしい
田んぼでした。
おとな&子ども総勢40名近くで田植えをするには、余裕を感じられる広さでしたが・・・・・

さ、さむ~い。生産者の方々も「こんなに寒いのは珍しいよ」「昨日の夜から急に冷えたんだよ」と
おっしゃる気温の低さ。ハダシで田んぼの感触を味わうのが大好きな私と息子(小3)は、
『田んぼの中は暖かいにちがいない』と信じていざ一歩を踏み出したのですが・・・・つ、冷たい!

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だんだん慣れてきたような麻痺してきたような(?)中で、みんなで一丸となって田植えに集中。
苗を3~4本ずつほぐし、親指・人差し指・中指の3本でつまんで第一関節くらいまで泥の中に植えます。
苗と苗の間は19cm。隣の列とは30cm間隔。同時に3列を植えていきます。
いつもはすぐにいきもの探しに脱線する息子が、ゴール地点が近いせいか、やる気を見せて
がんばりました(とはいえ寒さで半分ちょっとで脱落)。
田植えより盛り上がる(?)のは、田植え途中で「苗くださ~い」の声があがったとき。
畔から苗が飛んできます。うまくキャッチできるか、みんなで大注目。場合によっては大笑い。
寒さに負けじと、みなさんいつもよりテキパキ進み、すべて手植えで終了。達成感もひとしおです。

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あまりの寒さにバスの中で暖をとりつつ休憩したのち、今回は二十日大根の種をお隣の畑に
まいてきました。6/14~15の夏の交流に参加される方々、おいしく食べてくださいね~♪

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ホテルに戻り、東和温泉でゆっくり暖まって、身体をほぐしたみなさん。
いよいよお楽しみの夕食交流会です。個人旅行では味わえない、地元のおふくろの味がいっぱい。
小山田美女会のお母さん方の手作り料理の数々・・・新鮮な野菜や山菜の天ぷら&煮物、
お味噌の焼きおにぎりやお赤飯、いろいろなお漬物、雁月(がんづき、蒸しパンのようなおやつ)、
プリンなどなど・・・。
さらに、おいしいソーセージや牛肉のBBQ、天然のイワナ・ヤマメ・ウグイの炭火焼きまでも。

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生産者の方々との乾杯&おしゃべりもじっくり味わいつつ、夜が更けていくのでありました。
ここでお聞きする生産者のみなさんのお話しは、とても心に残るものです。
食べものの背景を知り、感謝のきもちをもって大事にいただくことが大切であること、いつも実感します。

来年1月には、毎年恒例、小山田美女会のお母さん方を横浜にお招きして、
料理講習会を開催予定です。みなさん、ぜひぜひぜひ、参加してみてくださいね。

・・・そうそう、おとうさん達も楽しそうな夜でしたよ~。

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