小田原交流☆みかんの収穫体験に行ってきました
11月15日(日)に小田原果樹の学校「みかんコース」のみかんの収穫に行ってきました
前日から降り続いた雨が残り、当日の朝もどんよりとしたお天気・・・
本来なら、雨が降ったり、雨が残ったりした日には収穫しないそうですが、特別に体験させていただきました。
みかんは水滴で濡れていると皮が柔らかくなり、収穫時に傷が付きやすく傷みやすいので、
晴れて乾いている時しか収穫しないそうです。農作業は本当にお天気次第なんだな~と実感です
今回収穫するのは、早生みかん春の花見時に花だったものが実を付けて色づいています!
こんなに小さい(低い)樹↓にも実がたくさん!
今回収穫させていただくのはこの樹↓石井さんと同じ年だそうです
まずみかんの上の枝を長めにカットし、そのあとでヘタのすぐ上位まで短くカットします。
この方法が一番みかんの実に傷がつかないのだそうです。
枝が残ってしまっていると、コンテナに入れた時にみかん同士がぶつかって傷が出来てしまうそうです。
傷は腐敗の原因になります。
貯蔵用みかんは、6~7割色づいたら収穫します。その後、予措(よそ)させます。
予措とは、収穫してすぐのみかんは水分を大量に含んでいて、そのまま貯蔵すると
湿度が高くなりすぎてしまうので、換気させて重量を5%位少なくすることです。
その後貯蔵するのですが、この時に傷があるみかんが混ざっていると、隣合わせたみかんも
腐ってしまいます。保管する前の選別や、貯蔵庫に保管しているときも点検するそうですが、
大量なので見落としてしまうことも。気が抜けません
これは虫による傷ですが、腐敗してしまっています。隣り合わせたみかんも傷んでいます↓
枝にいるのが害虫毒々しい色をしています・・・
時々樹を見回って、鳥や虫による傷がないか、害虫が付いていないかチェックしているそうです。
果樹に薬剤をかけたり、木の根元に除草剤を撒けば虫も寄らないのですが、安全面には問題が出ます。
安心安全にこだわって、手間をかけて育ててくれているのですね
さて、みかんの収穫です
西の方の甘いみかんではなく、甘みと酸味のあるみかんを作りたいのだと言われていました。
黒点のある見た目の悪いみかんもありましたが、味は変わりません。
石井さんのお宅で試食しながら糖度を測ったら、13度もありました!
味と見た目は違うんだな~と再確認
こちらは「寿太郎」というみかんの樹。青島みかんから特別変異した甘ーいみかんを
苗木として植えて栽培し始めたのが、「寿太郎」さんだったそうなので、名前が付いたとか。
まだ収穫を迎えていないので、味は分かりませんが、売っているのを見つけたら試したいと思います
↑カミキリムシにやられてしまった樹。樹木を食害されてしまっているそうです。
木の根に草が生えたり、藁を敷いたりしているため、虫を見つけるのが困難だそうです。
これも除草剤を使ったり、薬剤を使用すれば防ぐこともできますが・・・。
この樹はみかんが変色していました。しばらくすると弱って倒れてしまうようです
糖度が高い樹ほど付くようなので、とても残念です
1月に収穫を予定しているネーブルの樹で見つけたのが、この「黒点」のある実。
これは「かいよう病」。新芽に虫が付くとなってしまうことが多いので、
一般的には農薬を散布するのですが、石井さんはほとんど使用していないためなってしまうことも・・・。
食味には問題ないそうですが、見た目が悪くなってしまいます
見た目といえば、予措させたみかんは、皮と実の間に隙間がなく、少し皮がしなびたように見えるようですが、美味しいのだそうです
味と見た目は違うのだな~とつくづく思いました
みかんの収穫も体験し、子供たちは、肥料用の竹のチップの中にいたカブトムシの幼虫採りに夢中です
かなり大きいものが大量にいましたメスかオスか分からないので、育った時のお楽しみ
そしてこちら↓は春に花だったキウイの実
試食させていただきましたが、香りが良く、とても甘かったです!
いま貯蔵中なので、カタログに載る日を楽しみにしています
今回の収穫体験では、春に花だったものが実になったのが、当たり前の事ですが
実際に目にすると喜びを感じました。
農薬の散布を控えているために苦労されていることも実際に話を聞き、目にすることで
安全な物を買いたい私たち消費者が理解し、買い支えていくことが大切なのだと思いました。
まだ小田原交流は続きますので、またブログなどでご報告します
(ひまわり)
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