「圧搾一番しぼり菜種油を知ろう」(菜種油学習会)を開催しました!
5月31日(水)に平塚市中央公民館にて、「圧搾一番しぼり菜種油を知ろう」を開催しました
福岡県の平田産業(有)より講師をお招きし、圧搾一番搾り菜種油と市販油の比較を行いました。
ちなみにパルシステムの人気商品である『圧搾一番しぼり菜種油』は、1,250g、600g、180gの3つの大きさがあります
短いDVDですが、『圧搾一番しぼり菜種油』の製造方法や商品づくりのこだわりがわかりやすくまとまっています
「生協の宅配パルシステム公式YouTubeチャンネル」でご覧いただけますので、
ご興味がおありでしたらどうぞ下記のリンクからご覧ください
https://www.youtube.com/watch?v=vJAzleNkOhM
講話では製造過程や遺伝子組み換え問題についてもお話がありました。
遺伝子組み換えとは、生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質を持たせることを言います。科学の力で直接遺伝子をいじるため、自然界に本来存在しないものを作り出すことになります(例:味の良い品種+乾燥に強くなる遺伝子→味が良くて乾燥に強い品種)。菜種の場合は、特定の除草剤で枯れないという遺伝子組み換えなたねがあります。
組み換えで効率的な改良が行えるのですが、「本当に大丈夫?」と安全性を気にする声が高まっています。
遺伝子組み換えは従来の品種改良(掛け合わせ)とは、似ているようで全く違います。
※品種改良(掛け合わせ)は、育種目的にかなった個体を選択し、さらに交配を繰り返して安定した種として確立させるものです(例:味のよい品種×乾燥に強い品種→味が良くて乾燥に強い品種)。交配でよい性質同士が結びつくとは限らず、何代も交配が必要なため時間がかかります。
「パルシステムの圧搾一番しぼり菜種油はどうして市販品よりも値段が高いの?」とよく聞かれるので、なぜ圧搾一番搾り菜種油がこの価格なのかを分かりやすく説明していただきました
1.原料が違います。
原料へのこだわり:原料は南オーストラリア・カンガルー島産のNON-GMO(遺伝子組み換えしていない)菜種のみを使用しています。カンガルー島は南極からの南風が常に吹いているので、よそからの種子が飛散してくる心配がありません。平田産業の菜種油はNON-GMOだけの工場で製造しているため、安心してご利用いただけます。
※日本国内で流通している菜種の多くは、遺伝子組み換えが不分別の状態で製造されています。
2.搾油方法が違います。
しぼり方のこだわり:搾油方法は圧力を加えて絞る「圧搾一番搾り」。
タオルを手でしぼるような、昔ながらの製法です。
※一般的なサラダ油は、ヘキサン(抽出溶剤)をかけて油を根こそぎ抽出します。
3.精製方法が違います。
精製のこだわり:しぼった原油を食酢とお湯で洗います。薬剤を一切使いません!
油がきれいになるまで何度もていねいに繰り返すので、出来あがるまで最短で1週間かかります。
※一般的なサラダ油は、薬品を使用して不純物を取り除くので、短時間で出来あがります。
参加者からの「繰り返し使えると聞きましたが、何回くらい使えるのですか?」という質問に対し、
「回数ではなく、泡を見て判断してください」という回答をいただきました
ブクブク~と泡が出てきてはじけるようならあと3回くらい使えるそうです。
泡の状態が、カニが口から出すようなはじけない泡になったら炒め油として使うのが良いそうです。
揚げ物をした後の油はきちんと濾してカスを取り、ふたをして保管するのがよいとのことでした
おすすめとして、平田産業のメープルシロップと菜種油を使った大学芋のレシピ紹介がありました
圧搾一番しぼり菜種油:メープルシロップ=1:1の割合でフライパンに入れ、一口大に切った生のさつまいもを炒めるだけ
とっても簡単で大学芋みたいになるそうです
ごまをかけてもおいしいとのこと
写真:左は新品の市販油なのですが、すでに酸化が始まっているそうで泡がはじけません。
写真:右は新品の圧搾一番しぼり菜種油ですが、泡がはじけています。
フライパンの大きさ・火加減・加熱した時間はどちらも同じにして揚げ比べしました。
市販油と圧搾一番しぼり菜種油を使って揚げたてを食べ比べるのもよいのですが、
鶏のから揚げを作って翌日冷めたものを食べ比べると油の違いがよくわかるそうです
このとき揚げたのは、ジョイファーム小田原で生産された玉ねぎです
甘くておいしい玉ねぎでした
玉ねぎの揚げ比べ&食べ比べをした後は、グループに分かれて調理です
にんじんを揚げたり…
ちくわを揚げたり…
おしゃべりをしながら楽しく調理しました
みなさん手際がとっても良かったです
「普段こんなに揚げることないよね」などと話しながら、たくさんの天ぷらを揚げました
平塚エリア経営会議が作ったエリアみそを使ってみそ汁も作りました
具は油揚げと葉ネギと玉ねぎです
おいしそうな天ぷらのできあがりあじとちくわ、大葉、にんじん、玉ねぎ
ごはんとみそ汁とあわせて天ぷら定食にして食べました
試食しながら交流
今回は平塚センターから1名の配送員さんがお手伝いとして参加してくれました。
このような組合員活動に参加するのは初めてだったそうで、参加者とともに有意義な時間を過ごすことができたそうです。
普段食べている商品や、住んでいる地域の話、学習会の内容についての話などいろいろおしゃべりしました
講師の方も各テーブルを回って下さいました
「大勢の人の前では聞けなかったことも、テーブルでなら気軽に聞ける」ということで、みなさんはさまざまな質問をしていました
参加者の感想(一部紹介)
・菜種油の良さ・こだわりが分かって良かったです。
・菜種油の良さを教えていただき使い続けていきたいと思いました。
・油はやはり揚げ物等で試食してみなければ分からないことが沢山あった。
・平田産業(有)中村様に直に聞けていろいろと考えさせられた。食の裏側を考えます。
・平田産業さんの菜種油のこだわりを知れて良かった。高くても買いたいと思った。
・油の事が良く分かりました。主人が外で揚物を食べると気分が悪くなることが多いのですが、家のは大丈夫と言っていたのが納得です。
参加者のみなさまにも「ほんもの実感」していただけた企画となりました
学習会に参加して商品づくりへのこだわりや遺伝子組み換えなどについて学び、食には裏側があること、怖い一面もあるということも知りました。
世の中に安いものはたくさんあります。なぜ安いのか?高いものはなぜ高いのか?その理由や背景も考えなければならないのだなと感じました。
安いものには安いだけの理由があり、高いものには高くなる理由があるからです。
値段の安いものをみんなが選択していくと、こだわりをもって手間暇かけて作った商品が売れなくなり、「売れないから作らない」という状況を招いてしまいます。
安全・安心できる「ほんもの」の商品が消えてしまわないように、私たちが買い続けていく必要があると思います。
安いのがいい、安全性の高いものがいい、国産のものがいいなど、商品を購入する時に消費者は都度選びます。
私は値段が少し高くても、安全性が高いものを自分と家族のために選びたいです。
今まで自分は「なんとなく」圧搾一番しぼり菜種油を購入していたのですが、これからは「きちんと選んで」圧搾一番しぼり菜種油を購入したいと思いました。
(もっちー)
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