かもめ 7月号
PDF版はこちらkamome_201807.pdf
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二日目の朝を迎えました。
「これは、ちょっと痛いかも(?)」と、昨日の数分の草むしりでダメージをうけたふくらはぎと腰を
トントン叩きながら朝の支度をしていると、はやくも子供達は廊下に集結。
朝から元気な声が飛び交っていました。乗り込んだマイクロバスでも子供達は一緒に座り、
とても楽しそうでした。
途中、マイクロバスに迷い込んだ虫を丁寧に解説して下さるこうへい先生。
子供達も驚きの巧みな網さばきで虫をつかまえ、バスの外に逃してあげていました。
とても良い雰囲気で、涌谷町にある「崑峯寺」へ。
崑峯寺は、今から1200年以上前に坂上田村麻呂が建立したと言われています。
本尊の十一面観世音菩薩は、あの京都の清水寺から勧請されたそうです。
観音堂手前の仁王門に安置されている仁王像は、今まで見たことのないクリクリお目々の愛らしい顔。
「微笑み仁王」と言われているのが納得です。
恐る恐る仁王像を覗き込んだ息子に、「ママ、これは女の子なの?」と聞かれました。
さて、境内にあった「寛文の鐘」。音色が美しく、NHKの「ゆく年くる年」に登場したこともあるそうです。
一度近くで聞いてみたいものです。
見学途中、息子が境内で捕まえたのは、なんと!ホタル!!いとも簡単に捕まえていました。
日が出ている時間のホタル、私は図鑑以外ではじめてみました。夜になると、あの美しい光を放っているとは
想像し難い見た目ですが・・・。この土地の自然の豊かさを改めて実感しました。
崑峯寺見学の後は、高台から美しい田園風景を見下ろし、その中に点在する「居久根」
について学びました。
居久根は、冬の寒さや山背から家屋を保護するために、屋敷の周囲に作られた屋敷林をさします。
200種程度の樹木で作られていることが多いそうです。食すための果樹、薬として用いるられるもの、
家屋の建て替えのための資源・・・。その中で暮らしが成り立つように育まれてきたそうです。
もちろん、生き物が生息する場所にもなっています。
居久根がより美しい景観を形作っていました。
こうして世界農業遺産をめぐり、この地域の農文化を学んだ後、「加護坊山」でBBQを行いました。
産地でとれた野菜やお肉を焼いて頂きました。
ここでも宮城ひとめぼれの美味しいおにぎりが振る舞われました。
どれもこれも美味しかったのですが、参加者が美味しさと見た目に驚いていたのが「ナス」。
と〜っても長い。そして、と〜〜っても美味しい。
お腹もいっぱいになり、帰り時刻まで子供達を中心に芝すべりを楽しみました。
連日の雨で芝が湿っていたため、「ビューーー」っとはなりませんでしたが、
お尻を濡らしながら「ズ、ズズーー」。
この土地を全身で噛み締めるように、滑っていました。
生産者さんのあたたかさ、この地域の農文化・食文化や自然を知ることのできた2日間。
子供と一緒に楽しく良い経験ができました。
秋の交流、冬の交流・・・、ブログ読者の皆様にも是非JAみどりの産地交流に参加して頂きたいです!!
作業を終え宿泊先「ロマン館」へ向かう途中、車窓から見えたのは、
緑色の絨毯を一面に敷き詰めたかのような田んぼの真ん中に、シロサギがポツンとたたずむ姿。
ポストカードのようで、とても素敵でした。
夕食交流会では、JAみどりの各地域から持ち寄られた食材を、
女性生産者さんが美味しく調理して下さいました。
おにぎりはもちろん、炭火で焼いた笹かまや、大豆やピクルスを散りばめたじゃがいものピザなど。
メニューは盛り沢山で、どれも美味しかったです。
中でも、「自分味噌汁」は、JAみどりのの大豆で作られたお味噌に、
ダシや野菜など20種類近くの具材を自分好みで組み合わせ、最後にだし汁を注ぐというもの。
子供達に一際人気で、みんな思い思いの味噌汁を作っていました。
変わりダネの具材は「かっぱえびせん」を砕いたもの。子供達に好評でした。
きゅうり好きの息子は、きゅうりとズッキーニの見分けがつかなかったようで、
お椀の表面を覆う程ズッキーニを大量に入れた自分味噌汁を完成させ、やや苦戦していました。
交流会では、米作りや野菜作りに対する生産者さんの思いを聞き、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
日常的にやって下さっていること一つ一つが、我々が想像している以上に大変な作業ばかりで・・・。
生産者の方の苦労や努力を知る機会になりました。
子供達も、自分の家にお米が届くまでに、色々な作業があることを身を持って知ることができました。
交流会の後、楽しみだった「ホタル観察」も無事行うことができました。
バスを降りると真っ暗闇。隣りにいる人すら見えません。
まっすぐ歩くのも難しい。立っているとクラクラして来ました。
子供達はも「怖い!」「見えない!」と、はじめての暗闇を怖がっていました。
ぽわーんと、小さいけれど力強いホタルの光を数回観察することができました。
光る度に、「うわっー」と歓声が沸き起こりました。
子供達が観察できるよう、こうへい先生が事前にホタルを一匹捕獲して、
小さなケースに入れておいて下さいました。それが、一行を導くランタンのようで幻想的でした。
盛りだくさんの一日。お腹いっぱいの一日でした。そして子供達はこんなに仲良しになりました。
7月7日(土)8日(日)、宮城県「JAみどりの」産地交流会「田んぼの体験!草取りと生き物観察」
に参加して来ました。
先週迄のうだるような暑さとは打って変わって、数日前から日本列島全域で雨続き。
出発日の東京も小雨の交じる曇り空でした。
「田んぼに入れるのかなぁ?」「ホタル見に行けるのかなぁ?」不安は募りました。
ですが、東京駅で我々(子供達)を待ち受けていたのは、憧れあの緑のボディー!
そう、「E5系新幹線」です。写真を撮ったり、ボディーに触ったり、どの家庭も一気にテンションMAXです。
総勢24名で旅がスタートしました。
車内で早々に駅弁を食べ、気合充分、JR古川駅に降り立ちましたが・・・。
やはりお天気は雨・・・。
おまけに肌寒い・・・。
寒さ厳しいこの地域の生産者さんも「今日は、寒いよ〜。」と口を揃えておっしゃっていました。
レインコートや長袖シャツに衣装チェンジし、最初の「タマネギ収穫体験」へ。
生憎の雨で、収穫はできませんでしたが、事前に収穫してあったタマネギの根っこをハサミで切る作業をさせて頂きました。
お土産にできるということもあり、大人の方がやや真剣。
お土産袋を持ち上げては、「もう少しなら持って帰れるかなぁ?」「このくらいが限界かなぁ?」と頭を悩ませていました。
子供達はというと、早々にカット作業を終わらせ、ビニールハウス脇にいた生き物に夢中でした。
中でも、小さなカエルには大興奮。「さわらせて!」「みせて!」「もっと探そう!」
今朝はじめて東京駅で顔をあわせた子供達。一気に仲良しになっていました。
因みに、「こんなにタマネギに囲まれての作業、目から涙が出ないんですか?」
と生産者さんに子供と一緒に質問してみました。
「そんなの、疾うに感じなくなったよ。」と生産者さん。
さて、子供達の元気パワーにおされてか、雨雲は一時退散。
今回の目玉でもある「田んぼの生きもの観察」と「田んぼの草取り」を当初予定通り実施することができました。
手渡された金魚網を、田んぼのドロの表面を撫でるかのように軽く入れ、そして持ち上げる。
すると網の中には、動くものが色々。
大崎市自然環境専門職員の鈴木こうへいさんが、虫の名前や特徴、メス・オスの見分け方を丁寧に解説して下さいました。
皆さん、真剣に耳を傾けていました。
子供達は太もも近くまで泥まみれになりながら、競うかのように、取り敢えず「生きている物」を小さなバケツに集めていました。
小さなゲンゴロウ、アメンボ、マルタニシ、ヤゴ、ザリガニなど。
初めて目にする生き物も沢山いました。
「グワァー!!」田んぼに足をとられ、お尻までつかってしまっている子供もチラホラ。
我が子がそうなった時に備え、田んぼ脇で控えていた私も、まるで図鑑をひっくり返したかのように沢山いる生き物に、
居ても立ってもいられなくなり、結局サンダルを脱ぎ捨て、裸足でヌル〜、ボタ〜ンっとした田んぼの中に入ってしまいました。
そして直後に、この日初のガムシの幼虫をゲット。子供達を喜ばすことができました。
美味しいササニシキのおにぎりのおやつを挟み、その後草取りを体験しました。
機械で取り切れない部分は、やはりマンパワーに頼る他ないとのこと。
美味しいお米の減収にならないよう、皆で力をあわせました。雑草は想像以上にしっかり根をはっており、
少し引っ張っただけではブチッと上だけがちぎれてしまいました。
しっかり腰をかがめ、指先を泥の中にぐぐっと埋めて、根っこから抜き取る作業。短い時間でしたがとても大変でした。
さて、草取り中も足の裏にはマルタニシのコロンとした感触が。
昔ながらの生き物が沢山生息する田んぼ。
丹精こめて作られている美味しいお米。
生産者さんの努力の賜物です。
生活協同組合パルシステム神奈川組合員活動
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