JAつくば市谷田部生産者に聞く~季節の産直野菜を味わう~
2015年9月29日(火)フォーラム南太田にてJAつくば市谷田部から生産者さん2名をお招きし、事前学習会を行いました。
{真ん中に立っているのが、小川さん。}
小川保さんは主に ねぎ、小松菜、ブロッコリーなどの葉物類を吉葉昭夫さんは原木しいたけを作付けしています。
今回の開催にあたり、台風18号 による大雨 の影響が皆さま御存じのとおりTVでも大きく報道され大変心配いたしましたが、幸いJAつくば市谷田部では被害は少なかったそうです。(ちなみにとなり町は常総市)
「JAつくば市谷田部では、30年以上のお付き合いで、パルシステムとは一緒に大きくなった。95%以上をパルシステムに出荷している」と小川さん。 また「青年部の若葉会があり、結成して10年の40代が中心で、後継者が育っている」との事。頼もしいですね。
JAつくば市谷田部の主な特徴として、
①土づくり…GPS(パルシステムの青果・米を担当する子会社)からの野菜くずなどと混ぜ合わせ、堆肥にして野菜や米の肥料にしている。
②農薬削減…農薬を使わない事を目指してしている。
太陽処理熱:夏場にマルチ(主に土を覆う黒いビニールなど)をはり、太陽熱を利用して土壌病害虫や雑草を防除する。土の中は60℃くらいになるそう。防虫ネット:ネットをはって虫の侵入を防ぐ。フェロモントラップ:においで誘い虫を退治する。
③品質管理…各農家に冷蔵庫があり保管している。トラックも冷蔵車で納品。
④土壌のセシウムを計測している。営農センターに放射能測定器があり、1キロごとに測っている。
⑤お米は紙マルチや除草機を入れて除草している。
吉葉さんは、20年以上しいたけの生産に携わっているそうです。
{右が吉葉さん。}
「パルシステムができる前から小さな生協に出荷していて、お母さんは生協の組合員だ」そうです。「市場に出荷が主流だった、栽培ができるようになった。」
震災前は「福島の阿武隈山系の原木を使用、車で3時間の所です。仕込みの時期だったが、震災の影響で使えなくなった。当時は原木にシートをかぶせるようにパルシステムから指示があった。シートをかけたものは使用できた(一万本くらい)が、秋の出荷の時期が基準値を超えてしまった。現在、検査をして出荷している。放射能のことで苦しむとは思っていなかった。」今は、青森、岩手、秋田、長野、山梨、そして大分や熊本などの遠いところから原木を集めている。全国の4割の生産者が阿武隈山系の原木を使用していた。福島の産地は応援していきたい。NPOで里山再生を行っている。しいたけ栽培場の隣の森に1000本の木を植樹した。30名前後で取り組み初めた。
質疑応答では、
しいたけは原木以外に栽培方法はあるのか?
主に2種類「原木栽培と菌床栽培」の栽培方法になります。市場に出荷されている割合は菌床栽培が約9割、原木栽培は約1割程です。
原木栽培:木に菌種を打ちち込んで、栽培する方法。水と木の栄養、昔から科学的には足していない。肉質や香り、歯ごたえが違う。
菌床栽培:おがくずを利用して栽培する。工場的で、人工的。
原木の種類は何か?
どんぐりのなる木でコナラ、クヌギ(主に2種類)。
全国で4割の阿武隈の木は他の産地と何が違うのか?
震災前の福島は林業がしっかりなりたっている。福島県は冬場は畑や田んぼがお休みの間林業を営む。人の手をかけて山を守っていた為、原木の資源が豊富で安定的。(谷田部では9割以上の生産者が福島県産を使用していました)
きのこのグラタンにしいたけ、なめこ、しめじを入れると美味しい。(谷田部のきのこセットを利用)
ネギのかき揚げ。(フェイスブックに動画がある)
ねぎ、イカゲソ、たまねぎを入れたかき揚げにめんつゆをかけて食べる。
質疑応答のあとは、お楽しみの交流&試食会です。
メニューは5品。
原木しいたけは、栽培から収穫までに多くの手間と時間がかかります。
今回はしいたけ焼きに。
みそ(エリアで作ったみそ)とおしょうゆの2種類を作りましたよ。
沢山あったお野菜達もしっかり全部みなさんの胃袋に美味しくおさまりました~。
最後は、みんなで記念撮影。
生産者さん。美味しく安全で新鮮なお野菜と遠くから来て下さりありがとうございました。
(車でくると意外と近いそう)
参加者されたみなさん、エリアメンバー、職員さんどうもありがとうございました。(M・O)
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