いわて花巻 秋の交流2日目
いわて花巻 秋の交流2日目です。
2日目は8:45から創業明治39年の佐々長醸造さんでお買い物。
元々は造り酒屋でしたが、初代・長助が「子どもからお年寄りまで親しまれる商品をつくりたい」と
味噌・醤油の醸造へと切り替えたそうです。
日本百名山のひとつである早池峰山麓一帯の雪解け水が長い年月をかけてろ過され、地下水となる。
その地下水を汲み上げ、醸造用の仕込み水に使用。自然を敬い、その恵みに感謝する。
自然に寄り添うものづくりの商店でした。
亀梨君のテレビの取材でお客さんが列をなし、従業員さんから苦情が出たとか。
つづいて、東部りんご農園へ、りんご収穫体験へ。
岩手県でしか生産されていない紅いわては、すっきりとした甘さ。
味は良いのに、収穫後に、はち割れてしまうことがあるため、栽培量が減った黄香。
どちらも片手で持ちきれないほど大きくて立派なりんごでした。
来年の花芽のつく大事な枝を折らないように、
りんごの軸に人差し指を添えて優しく垂直に折ると簡単に収穫できます。
一般的に木の上のほうになっているりんごのほうが甘いと言われるそうですが、
おしりのほうまで赤いリンゴが熟しているそうです。
ここでも、自分で獲った袋いっぱいのりんごをお土産にいただきました。
つづいて、カントリーエレベーターの見学です。
今まで、言葉だけ何度か聞いてはいたものの、米倉庫のことかと思っていました。
30Kgの米袋が42袋づつ一塊にされたものが倉庫に積まれている米倉庫は別にありました。
カントリーエレベーターとは、米(や麦など)の共同乾燥調製施設で、
集荷から乾燥、選別、貯蔵、もみすり、出荷までを一貫して行うところでした。
主要な機械・設備は横搬送のベルトコンベアーや縦搬送のバケットエレベーターで連結され、
穀物が自動的に移動できるようになっており、
施設の運転は操作室で4人の方たちがコンピューターに向かい合っておられました。
自動制御されているそうです。
(質問したり、話を聞いたりが忙しく、肝心のカントリーエレベーターの写真を取り忘れました。)
まだまだ、タイトなスケジュールでどんどん進みます。
つづいて旧小原家住宅(南部曲がり家)の見学兼、
そのおうちの中で、これまた小山田美女会の方の手作りのお弁当と具沢山の根菜汁で昼食タイム。
東日本大震災で柱と壁の間にひびや隙間ができて、修繕してもらった跡が残っていました。
江戸時代の民家で、葦(よし)で葺いてある趣のある屋根をくぐると
中は暗く、ひんやりとしていました。
土間のぼこぼこした床も、のみで削っただけのごつごつした柱や長押が炭で燻されて
黒々としているのも、長い長い年月を感じます。
沁み込んだ炭のにおいに、その長い歴史を感じながら、裸電球の下でご馳走をいただきました。
空も、いつの間にか秋の空で、雲が高く、とても爽やかでした。
振り返ってみて、
初対面なのに、産地交流というだけで、
生産者の方々が、こんなに暖かく迎え入れてくださり、おもてなしをしてくださり、
何でも聞いたことに答えてくださいました。
なんでだろうと考えてみました。
おそらく、そこにはパルシステムと生産者の方の長い長い付き合いと
その間に深まった信頼の大きさがあるんだろう。そのお陰なんだろうなと思いました。
ツアーで頼んだ旅行とは全く違う、田舎のおじいちゃんちに行って
おじちゃん、おばちゃんと会ったような、幼い頃にタイムスリップした、
懐かしい心地よい二日間でした。
生産者のみなさん、パルの職員さんたち、どうもありがとうございました。
(K.T.)
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