活動組合員研修~ハートコープ湘南を知ろう!~
2/19(水)、第2回活動組合員研修―ハートコープ湘南を知ろう!―に参加しました。
(株)ハートコープ神奈川専務取締役の内藤さんのお話は、これで三度目になりますが、伺うたびにハートコープ湘南への理解が深まる印象です。説明がとても分かりやすく、伝えたいことがストレートに伝わってきます。
ハートコープ湘南は、障がい者の雇用の場を広げ、農福連携課題の推進と実現を目指して設立されたパルシステムの子会社、(株)ハートコープ神奈川が運営する就労継続支援B型事業所です。
「なかなか働くことが難しい」という課題を持っている方(主に障がい者)に、就労の機会を提供し、能力等の向上のために必要な訓練を行うことを目的としながら継続して支援する福祉事業所として、現在、菌床しいたけの生産・加工・販売をされています。事業所の作業所では、生しいたけのパック詰めと乾燥しいたけの加工をされています。
週に何日通所するか、事業者と利用契約を結ぶことから、障がい者の方をご利用者様という言い方をされています。就労継続支援B型事業についてのお話の中で、あ~良かったと安心したのは、ご利用者のお仕事により生み出された「売上」から原料などの「経費」を差し引いた「利益」はご利用者のものとして、就労時間に応じて分配されるという仕組みがあることです。
障がい者福祉の専門の資格や障がい者支援経験のあるスタッフの方ばかりが働いておられることも、利用者側からすると随分安心なことだと思いました。
障がい者の方の中には、両手で何かを持って動かすというような、両手で同じ動作をすることは出来るけれど、左手と右手で違う動作(片手でビニール袋の口を開けて、もう片手でしいたけを入れるというような作業。)を行うのは難しいという方もいらっしゃる。
一袋115gから120gのしいたけをカゴに載せて計量する時、120gを少し越えたから、どれか一つを少し軽いものと替えたらいいということが理解しにくい方もいらっしゃる。そもそも秤の数字の意味するところが理解しにくいという方もいらっしゃる。
作業場等で生じる大きな音(しいたけスライサーやしいたけに付いている木くずを風で飛ばすエアーコンプレッサー作動時の大きな音など)が苦手な方もいらっしゃる。
事業所や作業所の見学の際は、生じるすべての音を聞いてもらって大丈夫か、確認しておられるそうです。みんな違って、人それぞれ。いろんな人がいることを知らなければ、理解することは難しいと思いました。
お話の後は、3階の作業所で、実際に金曜日に配送されるしいたけの袋詰めを体験しました。
しいたけを入れるビニール袋には、湿気がこもってしいたけが傷まないように小さな穴が開いています。生産者カードは濡れてしまうので今は入れていないそうです。
袋詰め体験の後は、マイクロバスでしいたけ農場へ移動し、施設設備の説明、菌床しいたけの生産管理についての説明を受け、最後に、楽しみにしていたしいたけの収穫体験もさせていただきました。
椎茸の軸と傘が少し離れて膜が切れたら(Aの段階)収穫するので、市販のものより二日ぐらい早く私たちの手元に届くそうです。食感を大事にされています。
栽培ハウスは完全遮光で外から二重、内側から一重のシートで覆われています。
ハウス内は20℃、湿度90%近く、モワ~としています。
長時間、作業すると頭が痛くなるそうで、換気が必須。二酸化炭素の管理が大切だそうです。
青色のLEDライトを当て、きのこに、ここは秋の森の中だよと思わせる。
ハートコープ湘南は利益追求ではなく、障がい者の就労支援を行うのが目的です。ご利用者様に安定したお仕事を用意できるよう、工賃を少しでも上げていけれるよう、ニコニコしいたけの購入をぜひよろしくお願いいたします。
自分の居場所があり、そこで自分の役割があることは、障がい者に限らず、誰にとっても大切なこと。ハートコープ湘南がそんな場所であることは素敵だなと思います。
ニコニコしいたけを購入して応援したいです。
(K.T.)
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