「パルシステムdeジャムまつり♪」開催しました
5月17日(水)JAはだの本所にて、「パルシステムdeジャムまつり♪」を開催しました
講師はパルシステムのオリジナルブランドのジャムやフルーツソースを作っているデイリーフーズ㈱
パルシステムのPBジャムのおいしさのひみつに迫りました
デイリーフーズでのパルシステムのPB商品のこだわり
・ジャムやフルーツソースになる原料へのこだわり
いちごやりんごや白桃は生食用としても通用する果実を使用。
ブルーベリーは「お値ごろでたくさん食べてもらいたい」ということからカナダ産を使用。
「誰がどこから持ってきたブルーベリーなのか」がきちんとわかるようになっている。
10段くらいの傾斜がある水流式石取り機で流して枝・葉・石・砂を効率よく除去し、
その後比重差選別機を用いて浮いたものを除去し、糖分を含んでいて沈んだ実だけを使っている。
・プレザーブスタイルにするための製造工程
プレザーブスタイルとは、果実感がしっかり残っている・固形がしっかり残っているスタイルのこと。
プレザーブスタイルにするために、産地の近くで一次処理をしている。
いちごのへたは手作業でとり、優しいシャワーでほこりや汚れをとっている。
甘夏の果皮は手でギュッと搾汁し、内皮のトリミングをしスライスしてから湯通しすることで、余分な苦みやペクチン成分を抜き取っている。
・果物が持つフレッシュ感が活かせる加熱工程DFCジュール製法
「DFCジュール製法」のメリット
①超短時間で加熱ができるため、煮崩れしづらく果肉感を活かしたジャムになる。
②きれいな果実の色の、加熱による色調劣化が少ない。
③加熱しすぎないことで、果物のフレッシュ感が生かせる。
④加熱による熱ダメージの大きい栄養成分の損失が少なくてすむ(自社調べ)。
【従来の加熱方法】鍋でぐつぐつ煮込む
ジャムの表面温度は一気に上がるが、表面温度と中心温度が同じ殺菌温度になるまでに時間がかかる。
長時間煮込むため果実に含まれているビタミンCはほぼなくなってしまう。
【ジュール加熱】ジャムが流れる方向と逆方向に電流を流し、その抵抗のジュール熱を利用する製法
食材自身に直接通電させるため、ジャムの表面温度と中心温度が同じスピードで殺菌温度まで上がっていく。
従来の加熱方法の10分の1程度の時間で殺菌処理できる。
加熱が短時間のため、果実に含まれているビタミンCは80%くらい残る。
・果実量は70%以上!(ブルーベリーは54.4%)
おおきめの果肉がゴロンといっぱい入っているのが特長ですが、ブルーベリーのみ違っています。
ブルーベリーも2013年までは糖度が30°で果実含有量70%だったのですが、
「実がつぶれてしわくちゃでレーズンみたいな食感」「甘みが足りない」「おいしくない」という組合員の声を聴き、
「おいしさを追求しよう!!」とリニューアル
果肉を全体にいきわたってふっくらとした果実感を味わえるようにし甘みも強くして、糖度45°果実含有率54.4%とおいしさのバランスをとりました
リニューアル後に「おいしくなったね!」「買うようになったよ!」との組合員の声があり、とても嬉しかったとのことでした
・糖度は39°!と低糖度以下(ブルーベリーは45°)
日本ジャム工業組合で定められている糖度の基準は、
高糖度 65°以上(昔ながらの甘ったるいジャム)
中糖度 55°~65°未満
低糖度 40°~55°未満
ちなみに、フルーツソース「白桃」の糖度は30°
どの商品も低糖度より下の糖度です
「ジャムは甘すぎるから苦手」「いつも低糖度のジャムを購入している」という方には
ぜひ一度試してみていただきたいです
・果実は国産原料!(ブルーベリーはカナダ産)
いちごはとちおとめをベースにして時期や収穫量などで他の品種とブレンドし、一年間同じおいしさを味わえるようにしている。
甘夏マーマレードは、愛媛県産無茶々園「ふーど」基準の甘夏外皮を使用している。
りんごは長野県産、青森県産のふじ種を単一で使用している。
ブルーベリーは果肉がしっかりしていて濃厚な味のカナダ産ワイルド種を使用。
白桃は国産のあかつきや川中島白桃といった生食で流通する品種をあえて選んでいる。
今回学習したジャムが誕生したのは1984年
国産果実使用、糖度39°、生食用果実を原料に果実分70%以上、合成添加物を一切使用しないというこだわりは誕生してから今までずっと続いています
ちなみにジャムが誕生した当時、市販のジャムの原料はほとんどが安い外国産で、糖度は50°以上が一般的でした。
現在では市販でも低糖度のジャムが多く売られていますが、当時はすごいことだったそうです!
原料の品種は時代により移り変わっています(いちごはダナー→女峰→とちおとめ)が、時流に乗って一番良い状態をキープしながら作っているとのこと
発売当初の資料を見ながらお話を聞き、組合員こだわりの商品が長く愛されてきたことを感じました
デイリーフーズ㈱によるジャムの学習をした後は、その容器であるリユースびんについての学習をしました。講師は平塚センターの鳥海センター長
パルシステムでは3R(リデュース・リユース・リサイクル)に取り組んでいます。
ごみ削減・天然資源の消費抑制・CO2削減に貢献するのがリユース(再利用)です。
「リユースびん」は洗って繰り返し使えるびんで、びんには「R」マークがついています。
大切に使えば、20~30回繰り返し使用することができます
組合員が商品購入・利用した後にパルシステムへ返却する、「お届け」と「回収」がリユースびんの循環を支えるとても重要な役割を持っています。
しかし2021年度回収率は、60.5%。
未回収のリユースびんは自治体回収に出され、砕かれてしまっています。まだ繰り返し使えたのに…
リユースびんは回収率80%を超えると、他の容器と比較してCO2放出量が最も少なくなります。
自治体の資源回収は2週間に1度などですが、パルシステムでは毎週回収しています
ぜひ通い箱(白い発砲スチロールの箱や緑・青の箱)に入れて、パルシステムに出してください
センター長が手に持っている青い箱の黒いプラスチック部分には、リサイクル素材が使われています。
パルシステムでは他にもたまごパックや紙パックやABパックなどさまざまなものを回収しています
リユース・リサイクルの対象はこちら
もし今まで「知らなくてゴミに出してた」「わざわざスーパーに出しに行っていた」という方は、
パルシステムに出していただけると嬉しいです
(参考)https://www.pal-system.co.jp/service/weekly-delivery/delivery/reuse-recycle/_assets/pdf/reuse-recycle-flow.pdf ●配達箱に再生プラ導入 8年で763t削減へ 2023年2月13日 現時点での物流資材の再生材使用について記載があります。https://information.pal-system.co.jp/press/20230213-plasticreduce/
●パルシステムのリユース・リサイクルまるわかり! 商品まとめ袋は、現時点では建築資材に再利用されています。本日の試食品
ジャム類はクラッカーと、フルーツソース「白桃」とプルーンエキスはヨーグルトと試食しました
ちなみにジャム類はカタログのパンのページに載っていますが、
フルーツソース「白桃」とプルーンエキスはヨーグルトのページに載っています
今まで見つけられなかったという方はご参考まで
試食中食べたことがあるものも初めて食べるものもありました
「果肉がごろっとしてる」「香りがいい」「とまとまとはピザソースにも使えそう」など、
テーブルからはさまざまな声があがりました
リサイクル豆知識
こんせんプレーンヨーグルトなどのヨーグルトカップのふち部分を起こしてくるくると上にのばすと、
はさみがなくてもビリビリッと手で破って開くことができます濡れていても乾いていてもできます。
もしよろしければお試しください
手に商品を持って記念撮影
今回パルシステム神奈川の組合員のみなさまに加え、JAはだのの組合員のみなさまも参加してくださいました。
(パルシステム神奈川とJAはだのは事業連携をしています)
参加者の声(一部抜粋)
・こだわりの工程が思った以上でした。感動!味とおいしさと安全、ありがとうございます。
・いろいろな味が試食できて良かった。「とまとまと」は特においしかった。
・素材を大切に衛生面に注意して、手間がかかり製造されているのがよくわかりました(価格も納得です)。
参加者に特に好評だったのが『とまとまと』です
デイリーフーズ㈱から提供されたアレンジレシピの中に『とまとまと』を使用したものがありましたので紹介します。
簡単に作れますので、よろしければお試しください
【とまとまとのオーロラソース】
<材料>
とまとまと60g マヨネーズ40g 塩適量 こしょう少々 エシャレット2本(または玉ねぎ20g位)
<作り方>
①とまとまととマヨネーズを計量して器に入れ、塩、こしょうを振ります。
トマト味が強い方がよければお好みで、とまとまとの量を少しずつ増やしてください。
②エシャレット(または玉ねぎ)をみじん切りします。
③①と②を混ぜれば完成です。
オーロラソースはどんな料理にも相性抜群です
エビのフリッター、チキンナゲット、ハッシュドポテト、チキングリルなどの他に、
そのままサラダのドレッシングに使用してもおいしくいただけます
★使い切れなかったとまとまとは、小分けにして冷凍すれば長期保管できます
今回の学習会を通して、自分が知っているようで知らなかったPBジャムのこだわりを知ることができました。
参加者のみなさまにすべての商品を試食しておいしさを実感してもらえてよかったです。
自分自身も今まで「大きいから…」と頼んだことがなかったとまとまとを今回試食し、おいしさからお気に入り登録しました
学ぶことに加えて「食べる」というのは商品を知るうえでとても大切な役割を果たしていると感じました。
デイリーフーズ㈱の講師のお二方、ご参加のみなさま、スタッフのみなさま、どうもありがとうございました
(もっちー)
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7月24日週配布の西湘・県西エリアニュース“はあとtoはあと”の中で、誤ったご案内をしております。
お詫びして、訂正させていただきます。
誤)「 センター長が手に持っている青い箱の黒いプラスチック部分には、まとめ袋(商品が入っている薄いビニール袋)がリサイクルされて使われています。」
正)「 センター長が手に持っている青い箱の黒いプラスチック部分には、リサイクル素材が使われています。」
※コンテナの再生プラスチック原料については、パルシステムの商品が入っているまとめ袋は含まれておりません。
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