梅の収穫&梅干し作りをしました!
6月10日(土)に「みんなでいっしょに梅干し作り♪」に参加してきました
小田原市にある産地『ジョイファーム小田原』の梅畑で生産者さんと梅の収穫をし、
収穫した梅で梅干し名人と梅干しを作るという内容でした
はじめに産地の紹介をします
『ジョイファーム小田原』には、現在20~80歳代の生産者約130名が所属しています
ジョイファーム小田原のこだわりは4つ!
①除草剤不使用
豊かな土壌生物環境を壊すことなく、作物本来の美味しさを大切にします。
②栽培日誌
「いつ、どこに、なにを、どのくらいつかったのか」を畑ごと、品目ごとに報告日誌をつけています。
③農薬削減
全生産者が県の基準の半分以下になるように徹底しています。見た目よりも安心安全優先で、病害虫と戦っています。
④削減できるものは使わない
作物の腐りを防ぐ「防腐剤」「ワックス」生育を調整する「ホルモン剤」や化学肥料も使用しません。
安心・安全で、なにより美味しい作物を作るために、
あたりまえのことをただただ誠実に、食べる方の為に頑張っています。
自然と共存する持続的な農業も目指しています。
収穫をするために、徒歩で梅の圃場に移動します
あっという間に梅の畑に到着想像していたよりも木が低かったです。
今年は暖かかった関係で、例年よりも2週間ほど収穫の時期が早まっていたそうです。
梅は熟して黄色くなると落ちてしまうそうで、「一昨日も100kg落ちた」という衝撃的な量にビックリしました
生産者さんは「完熟した十郎梅を組合員の皆さんに収穫してもらおう!」と楽しみにされていたのですが、
この企画の直前に大雨がきて梅の実が大量に落ちてしまい、とても残念がっていたとのこと…
↓落ちてしまった梅の実…
ちなみに梅は黄色く熟すと落ちてしまうそうで、梅干しにするには落ちたものを使うとよいとのこと。
ジョイファーム小田原ではさまざまな品種の梅を作っています
まんまるで小粒の『小梅』、つやつやしてたまごのような形の『白加賀』、
おでこがポコッと出るような形の『十郎梅』、まんまるで大玉で産毛が生えている『南高梅』。
今回収穫するのは『十郎梅』という品種の梅です。
皮が薄くてねっとりとしておいしい梅干しができるとのこと
黄色く色づいている実を、はしごに登ったり手を伸ばしたりして収穫しました
参加者「あれはどうですか?熟してますか?」
生産者「いいと思うよ!」
などのやり取りをしながら収穫体験
黄色い梅を収穫できました!簡単にポコッととることができました
小さなお子さんたちもはしごにのぼって、おうちの方のサポートを借りながら収穫していました
ジョイファーム小田原の生産者が作っている梅はココが違う
①肥料は有機100%
菜種粕や魚荒粕などもともと自然界にあるものだけを使用。
②農薬は半分以下
神奈川県の一般栽培基準では、農薬の使用回数は14回。
ジョイファームの梅は7回以下!
③除草剤はゼロ
畑には生き物がいっぱい!害虫の天敵(益虫)も活躍している。
食べる立場になって作ってくださっているのがジョイファーム小田原の生産者さん達です
梅を収穫した後は、梅干し名人にレクチャーを受けて梅干し作りです
今回の梅干し作りのために用意されたレシピは塩18%のもの。
16%まで塩を減らせるとのことだったので、塩分濃度を決める参考に、
試食として塩18%の梅干しを1人1粒食べました。
フルーティで香り豊かでしたが、白いご飯がとても欲しくなる味でした
★材料(塩18%の梅干しの場合)
梅 1kg
塩 180g
先ほど収穫してきた梅を1kg計量して梅干し作りスタート
①まず梅をよく洗います。下の写真のように、産毛が透明な膜をはっているためです。
↓洗った後の梅(写真中央)膜が張っていなくてピカピカ
↓洗う前の梅(それ以外全部)透明な膜を張っている
↓水気をふきとった状態だとこんな感じです。
左:洗う前
右:洗った後
梅の実の触り心地を例えると、洗う前の梅は桃みたいに産毛を感じ、洗った後の梅は梨のようにつるっとしています。
②梅を洗った後は実に傷をつけないように竹串でなり口をとり、
ペーパータオルか清潔なふきんで水気をしっかりとふき取ります。
③チャック式袋に梅を入れ、塩を入れます。
④全体を平らにし、空気を抜きながら口を閉じ、密封状態にします。
梅酢が漏れてしまう可能性があるため、袋を二重にします。
これで仕込みは完成です!
家に持ち帰った後は冷暗所に置いて1kgの重石をします。
⑤水分(梅酢)が出てくるので、1日1回袋をゆすってなじませて天地返しをします。
梅雨明けまでこれを続けます。
⑥土用干し
土用(7月下旬~8月上旬)の頃、晴天の続く日を選んで梅を干します。
梅酢を取り梅を洗って1つ1つ離してざるに載せて干し、三日三晩夜露に当てます。
皮も実も柔らかい為、ひっくり返すときには気をつけないと破れてしまいます
(やぶれても大丈夫!)
梅をひっくり返すのは水分が出てしっとりしている朝か夕方がおすすめとのこと!
⑦保存
干しあがったら保存びんに詰めます。おいしくなるのは翌年の2月頃だそう
ちょうど小田原で梅まつりが開催される頃です。
今から梅干しのできあがりと梅まつりが楽しみです
梅干しQ&A
Q:購入した梅の熟し具合がバラバラだったらどうしたらいいの?
A:色が黄色くなった(熟した)ものから順につけていけばいい。
↓梅の色見本(完熟←→未熟)
右から2つ目までが、漬け頃の梅です。
梅干し作りの後は、ジョイファーム小田原の商品『梅ジャム』を試食しました。
今回、生産者さんからは圃場で梅の栽培や収穫についてのお話を伺うことができました。
大きなはしごや木にのぼって梅の実を一つ一つ収穫すること、
生産者さんがはしごから落ちてけがをしたことがあるということ、
実際に圃場に行って畑の広さを感じ、梅の木の姿を見て触り、大きなはしごに登ってみて、
生産者さんが大変な労力でおいしい梅を作ってくださっているのだなと感じました。
大切に梅を作る人とその梅で丁寧に商品を作る人がいるおかげで、
私達はできた商品をおいしく食べることができます。
ジョイファーム小田原という産地や商品のこと、
これからもより多くの組合員さんに知ってもらいたいです。
(もっちー)
コメント