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2012年1月27日 (金)

ユニセフ学習会 ~モルディブのすべての子どもに栄養と未来を~

1月27日、横浜北センターにて神奈川県ユニセフ協会より

講師をお招きして「ユニセフ学習会 ~モルディブのすべての

子どもに栄養と未来を~」を開催しました。

まず、ユニセフ支援活動の歴史や基本理念や日本の生協と

ユニセフの取組みの関係について説明いただきました。

パルシステム神奈川ゆめコープはこれまでにも「ラオスの子どもを

人身売買から守るキャンペーン」やソマリアの緊急募金などに取

組み、ユニセフを支援していますが、今回は、現在取り組んでい

る指定募金先のモルディブについてくわしくお話いただきました。

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モルディブはいくつの島でできている国でしょう?という質問。皆さんはどう思いますか?

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答えは・・モルディブには「1190」の島があるんだそうです。

そのうち人が住んでいる島は200ほどで、すべての島をあわせても

淡路島の半分くらいの面積ということに驚き、人口30万人の

うち三分の一が首都があるマレー島に暮らしていると聞き、

さらに驚きました。


モルディブというと高級リゾート地のイメージが強いですが、

そのようなリゾートホテルは数あるうちの一つの島ごとホテル

にしてしまうのだそうです。ですから、ホテルがある島の様子

とモルディブの現地の人々が住む島の様子は別世界。


マグロやカツオなどの魚fishはたくさん捕れるものの、農産物は

ほとんど自国で生産できず輸入に頼っており、野菜や果物

などは高価な食べ物になっています。そのため現地の人々

の栄養バランスの偏りが非常に問題になっていて、ビタミン

や亜鉛不足が深刻なのだそうです。wobbly


また、川がなく飲み水は雨水などタンクに溜めた水を利用

していますが、煮沸消毒して飲むという習慣がないため、乳

幼児が下痢を起こすことが頻繁にあるとのこと。私たちの感

覚からするとどうして殺菌しないで飲むの?と思ってしまいま

すが、そういった感覚・習慣がないことが保健教育上の課題

とのことでした。


また自然に還らないゴミの増加で海岸周辺の環境悪化も

問題に。ユニセフでは現地の子どもたちに紙芝居その他の

学習キットを通して、環境の大切さやゴミの分別、水循環

などを教えていく環境教育を行い、子どもたちの未来のある

モルディブの国づくりを支援しているとのお話でした。


その後、モルディブ風カレーrestaurant、バナナbanana(オルタートレードジャパン

さんのバランゴンバナナ)をいただきながら質疑応答の時間となりました。

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玉ねぎ、にんにく、トマト、ツナを炒めて、カレールーに隠し味に

和風だしを入れてから仕上げにココナツミルクを入れました。

ココナツミルクのまろやかさが好評でした。

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モルディブには各島々に学校はあるけれど、先生が足りず、

インドなど隣国から呼んでくるケースが多いそうです。しかし、

イスラム教のモルディブで他宗教の先生に教わることにどこか

抵抗感があるのか、数年で交代となってしまうとのこと。

医師不足も同様だそうです。

モルディブの国自体のマンパワー不足を感じました。


ユニセフでは、子どもたちの栄養状態の調査や特に栄養不良

が心配されるビタミンAや亜鉛剤の配布、母親はじめ保護者

への栄養意識啓発、環境教育教材の普及等の活動を行なっており、

パルシステム神奈川ゆめコープでは、今週いっぱいモルディブの

指定募金を受け付けています。

ご協力どうぞよろしくお願いします!


Radha

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コメント

モルディブの子どもたちの抱える問題は、華やかなリゾート地というイメージからはかけ離れた現実があるのですね。お話を聞くことで、その国に興味がわきます。一度お訪れてみたくなりました。

とても考えさせられるいい機会でした。
ありがとうございました。
ほんとわたしたちは、恵まれすぎてます。
カレーおいしかったです!
Sさんありがとうございます、じょうず!

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