牛乳が大変身☆食べる牛乳レシピ講座
6月7日(木)横浜北センターにて『牛乳が大変身☆食べる牛乳レシピ講座』を開催しました!
はじめに、パルシステム連合会職員の方から、パルシステムの牛乳、特に
「いわて奥中山低温殺菌牛乳」の特長についてお話を聞きました。
岩手奥中山でしかつくれない牛乳つくろう!と酪農家、農家、農協が集まって牛乳工場をつくったのが始まり。飼料はNon-GMO(遺伝子組み換えでないもの)を使用しています。Non-GMO飼料はコストが高くて大変ですが、地元の飼料用トウモロコシも活用しています。
輸入飼料に頼らない自給飼料を生産することは、牛乳の生産コストを低くすることはもちろん、安全・安心な畜産物を供給することや自国の国土を有効に活用すること、土⇒草⇒牛の循環型畜産をつくりあげていくという点でとても重要です。
現在、そうした飼料の自給率(粗飼料自給率)は全国的には43%。そのなかで奥中山地区は約70%とその努力が数字にも表れています。
いわて奥中山低温殺菌牛乳を生産している酪農家はわずか8軒。
低温殺菌牛乳は高い品質の生乳が求められますが、奥中山地区の工場は酪農家との距離が半径6キロ以内と非常に近いので、鮮度を損なうことなく製品にできるのだそうです。だから細菌数の少ない生乳のまま、タンパク質の熱変性が最も少ない低温殺菌の牛乳として私たちのところに届けられるのです。
お話の終わりに、HTST(高温短時間殺菌法)の牛乳と、
いわて奥中山低温殺菌牛乳(LTLT・低温長時間殺菌法)の牛乳とを飲み比べてみました。
参加者の方に「どうでしょうか?」と伺うと、「いわて奥中山のほうがさっぱりしている感じ」「後味がすっきり」との声。
実のところ、牛乳がもともと好きな方にはどちらもおいしいので、違いを即答するのは難しそうでした。
が、「普段、子どもは牛乳が好きでごくごく飲むけど、自分は牛乳が苦手」だった方が
『いわて奥中山低温殺菌牛乳なら飲めます!』とおっしゃっていました。
さっぱりとした飲み口。くどくない舌あたり。ほんのりとした自然な甘味。
それこそいわて奥中山低温殺菌牛乳の魅力なのでしょう!!
もしかすると、私たちの味覚は給食などで高温殺菌牛乳に慣れてしまって、本来の牛乳の味を知らなかったのかもしれません。
現在、パルシステムで供給される牛乳のうち、いわて奥中山低温殺菌牛乳のシェアはわずか4%にとどまっているそうです。
残念ながらまだまだ注文数が少ないため、奥中山の酪農家の方がNon-GMOにこだわって一生懸命製造した牛乳も、一日6トン分が通常の低温殺菌牛乳として売られているといいます。この風味の違い、こだわりをより多くの組合員さんが理解して、注文が増えたらいいなと思いました!
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続いて、食育ぱっくん隊の講師の方から、「牛乳をもっと食に取り入れよう!」というコンセプトで
牛乳を無駄なく使えるよう、牛乳を「飲む」だけでなく「食べる」裏ワザレシピを紹介していただきました。
皆さん、熱心にメモをとりながらデモを見ていました。
★はじめに、牛乳を使ってカッテージチーズを作りました。
①50℃くらいに温めた牛乳300mlに米酢大さじ2をさっと混ぜる
②キッチンペーパーをしいたざるに①をあけて、自然に水気をきる
豆腐のような形状のカッテージチーズが簡単にできあがりました。
これをサラダにのせたり、白和えの材料にしたり、ジャムと一緒にパンに挟んだり・・。
いろいろ応用ができます!
①米2合はすすぎ、ざるにあげ水を切る。
②玉ねぎ1/4はみじんぎりに。
③ニンジン1/2、カラーピーマン小1個は5ミリ角に切り、ホールコーン1パック(65g)は水気を切る。
④フライパンにバター大さじ1を入れて火にかけ、玉ねぎをいため、米を加えて軽く炒める。
⑤炊飯器に④を入れ、上に③の野菜とサーモンをのせ、コンソメ1個・牛乳100ml・水260ml・塩小さじ1/2・こしょう少々を入れて炊く。
フライパンで30分くらい弱火にかけて完成!ご飯に牛乳??と思いましたが、牛乳くさくない!
サーモンのいい風味が出ている一品。おもてなしにもいいかも!
ちなみにこの角切りサーモンは、パルシステムのカタログで最近発売されたもの。冷凍のままフライパンに入れられて便利です。
★ミルク黒糖わらび餅: 牛乳で和菓子??と思いましたがこれまた、食感がたまらない!
①テフロン加工のきれいなフライパンに牛乳200ml、片栗粉50g、粉黒砂糖25gを入れ、よく混ぜ片栗粉を溶かす。
②中火にかける。木ベラで混ぜながら透明感が出るまでよく練る。
混ぜているうちに急にトロッとしてきて、固まってきます。よ~く練るのがポイント。練りが足り ないと粉っぽくなってしまうそうです。
③きなこ30g、花見糖・大さじ1、塩少々をしいたバットに②を取り出し、平たくのばす。
④あら熱がとれたら、スケッパーなどで切り分ける。 *黒みつをかけてもおいしいです。
米粉を使うと「ダマにならない!」これはソース作りのハードルを低くしてくれますよね!
①鍋に牛乳600ml、米粉大さじ3を入れて、よく混ぜる。
②弱火にかけ、とろみがつくまで木べらで丁寧に混ぜる。
③塩で味を調える。
今回は、このソースに炒めたしめじと粒マスタード。あら挽きこしょうを加えてクリームマスタードソースを作り、
鶏むね肉にかけました。
そして汁物。
★冷たいミルクみそ汁
①鍋に水300mlを入れ、だしパックをつけておく。
②新玉ねぎ1/2個は半分に切ってうす切り、トマト中1個も薄く切る。
③①を火にかけ玉ねぎを柔らかくなるまで煮てからトマトを加える。
④みそを溶きいれ火をとめ、冷ましてから牛乳を加える。
↑こんなに素敵なワンプレートが完成しました!
右上のものは、カッテージチーズを作ったときにできるホエーに
牛乳、レモン汁、はちみつを加えてかき混ぜたヨーグルトドリンクです。
牛乳のすべてを無駄にしない!
参加者の方の感想はあとでアップしますね。
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