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2015年10月 8日 (木)

「ノーザンび~ふ産直協議会 宮北牧場 公開確認会」2日目

1日目はプレゼンや帳票確認をしたので…

百聞は一見に如かず、2日目は放牧地、農場でのフィールドワークへ出かけました。
10日関東にいた秋雨前線が東北地方にとんでもない大雨を降らせ、
北広島にも大雨注意報が出る中、雨も降らず最高のフィールドワーク日和でしたsun
気温も高く、昨日ホテルより見えた草原には1頭も見当たらず、涼しい林の中に移動していましたdash

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木陰の中の黒い牛なので写真では見にくいですねsweat01

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下を注意しなくてはところどころに“未来の肥料”が落ちていましたtoilet

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子牛が自由に母牛から授乳されていました。
口の周りをお乳で真っ白にしながら飲んでいる姿はとてもかわいかったですlovely

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見づらいですが口の周りがミルクまみれheart04


開墾当時はこの辺りクマザサだらけだったそうです。その名残が随所に見られました。
牛が笹の間を通り、体にたかるハエを払うそうです。


自由に好きなようにありのままに牛らしく過ごしている姿をみて、理想的な飼育のされ方だと思う一方、飼育する側にとっては、どこに牛がいるのか、怪我してうずくまっていないか、広い放牧場を見て回るだけでも一苦労だと感じましたsweat01


バスで宮北牧場に移動し、降りたとたんびっくりしたのは、牛くさいにおいがしないということflair
配合飼料を使用していないため、においが少ないそうです。

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敷きわらは麦わらともみ殻を利用。近郊で出たもの使っているそうです。
天候にもよるけれども5日に一度は交換し、堆肥として100%利用しているそうです。
敷きわらを変えたばかりだと寝どこが快適過ぎて、餌も食べずにごろごろしているそうですよ~
寝床が気持ちいいとずっと寝ていたいですもんね

飼料はおから、ボイルポテト、モルトレージ、乾牧草です。

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ボイルポテトとは…
近隣のコロッケ工場で出るじゃがいもの皮です。
新じゃがの時期には皮が薄いので、ロスとして出る量が少なく飼料として来る量も減るんですってsign03
常温で半年ほど保管出来、時間がたつほど発酵し、甘みが出るので牛の食いつきがいいそうです。

モルトレージとは…
ビールを作る際に出る「ビールかす」です。

食品副産物が手に入るのも都市近郊型農業ならではの取り組みですね。
牛にも好き嫌いがあるので、バランス良く食べさせる工夫もしているそうですflair

生まれてからは放牧中は母乳、青々とした牧草を。
下牧した後は乾牧草やデントコーン、食品副産物を。
そしてまた母牛として放牧される時には牧草を食べる。
配合飼料を一切使わずに飼育されているなんてスゴイことですsign03

国産飼料での飼育は食品副産物がなければできない。
しかし食品副産物が昔は肥料、そして飼料になり、今後エネルギーへと使われてしまうのではないかという不安があるそうです。取組に賛同してもらい続ける事が今後の課題ですねsign03

Dscf1757お手製のバンカーサイロ
自家栽培されているデントコーンは収穫され、茎、葉ごと粉砕されバンカーサイロに保管され、1年間飼料として与えられています。
この場所に詰め、圧縮してビニールで覆い、その上に土を乗せ、自家乳酸発酵していくそうです。
もう去年の残りはこれだけsign01じき収穫される今年のデントコーンを詰めるそうです。

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日々ふれられているので、人を怖がらず寄ってきます。
良く手入れされているので、ビロードのような毛でしたheart04

宮北さんの牛に対する思いというものをしっかりと2日間で感じ取りました。
牛が牛らしく生活することその環境を作ることのむずかしさ、不自然な成長ではなく、
自然な成長を促すための飼料等への配慮を確認することが出来ました。
「輸入の自由化など乗り越えてこれたのも買い支えというシステムに支えられた。
顔だけでなく精神もわかってほしい。くじけかけた心も組合員の心に支えられている」
という言葉が印象的でした。

私たちは生きていくために、ほかの「生命」(動物のも植物のも)をいただかなくてはいけない。
かわいそうだから食べない。ではなく、命をいただくことに感謝して、「いただきます」とあいさつ出来るよう娘1号、2号に食育していきたいと思いました。
宮北牧場のように子どものように大事に育てられた家畜が増えるといいなnote
フードインクのように工場生産される家畜はかわいそう。
でもそういう肉を求める人がいるから生産現場はなくならない。
最終的には同じ運命でも、生きている間家畜として愛され、本来の姿で生きている。
そんな牧場が増えることを願います。

監査する側も見る点が多く大変ですが、監査される側の事前準備の大変さを感じました。
その上で行われる公開確認会は消費者と生産者の信頼関係を強めること。
お互いを理解する場として最適だなと感じました。

TPP大筋合意で進んでいますが、消費者としては自分で自分の口に入るものの安全性を考えて
価格の背景にあるからくりを知ることが大事だな~と痛感中。
その上でどう選ぶかは消費者ですが、TPPにより情報表示もされなくなる恐れがあるのは嫌だな~

初級監査人講習会・中級監査人講習会は毎年新横浜の本部で開催されています。
みなさんもぜひ講習を受けて、自分の目で確認してみませんか?

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