日本の米で育てた豚肉を知ろう!こめ豚編
産直豚肉についてはわかりましたか?
さてさてここからがこめ豚についてですよ~
今回こめ豚について動画で語っていただいたのはポークランド代表の豊下勝彦さん
ポークランドは…
秋田県にある大規模養豚農場でSPF豚(指定された5つの病原体を持っていない豚)
を放し飼いのように「バイオベッド豚舎」を中心に
ストレス軽減し健康な豚を育てる努力をしている養豚農家です
豊下さんのお話の中でぽんたが衝撃だったのは
現在の日本は飼料を輸入に頼っている一方
お米約500万トン生産できる耕作放棄地や休耕田がある
豚肉の国内自給率はなんと50%
飼料も考慮したカロリーベースは約6%
ちなみに2020年の食糧自給率(カロリーベース)は戦後と同じ37%
「国産豚」とうたわれている豚ですら資料の多くを輸入に頼っている
ということでした
豊下さんの思いは熱く
このような自給率の低い現状からこれは何とかしなくては!
国民を守るのは自国の食べ物だ!と…
畜産から始まる食料革命、安心安全さらにその先まで見据えたお話をされていました
こめ豚はこのような現状から抜け出すために2006年パルシステムが日本で自給できるお米を使えないかと産地と話し合い、ポークランドと岩手、秋田の稲作農家がそれに応え始まった取り組みです
2007年より作付け、2008年2月より供給が始まり
当時は仕上がり期(出荷前75日)に10%の飼料用米を混ぜていました
2015年には30%、2022年には40%にアップしています
こめ豚に取り組んでいたことで2011年の東日本大震災時に外国からの飼料が届かなくなって豚を餓死させるしかない状況下を乗り越えることが出来たとのこと
海外に頼るということはこういうことなんだと実感し配合率を上げたそうです
米食率が下がる中、稲作農家にも飼料用米を作るということはメリットに
田んぼを一度やめてしまうと再生に何年もかかる
コロナ渦で飼料が高騰、外食産業が打撃を受け米の需要が激減
でも飼料用米を生産することで交付金もあり田んぼを維持できているそうです
こめ豚の取り組みは双方の生産者にもwin-winの取り組み
そして消費者である私たちのはおいしい安心安全な豚肉が食べられる
win-win-winの関係なんですね
参加された組合員の皆さんからの質問をいくつか紹介します
本当は(株)パル・ミートの職員が答えてくれたのですが
ここはにゃんた先生が代わりにお答えします
動画の中で紹介されていた豚さんたちは微生物の多い発酵床が敷かれたバイオベッド豚舎でゆったりと生活していました
いつかは私たちの血肉になってくれるとは言えその生ある限り豚らしい穏やかな飼育環境を与えられるってことは幸せですね
組合員が買い支えてきたことで今では年間約33000頭が出荷されています
これにより輸入トウモロコシ2772tが国産飼料米に置き換わっているそうです
配合率40~50%が実食から最適の割合とのことなので今の配合が一番おいしいとのこと
ぜひ毎週カタログに載っていますのでみなさんも一度お試しになりませんか?
私たち1人1人がそれぞれでやることは小さい力ですが
集まれば飼料自給率が上がり、食料自給率向上に貢献できるのですね!
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