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2021年5月

2021年5月31日 (月)

圧搾一番しぼり菜種油の学習会

こんにちは。クックですleo

先走った梅雨のような毎日、いかがお過ごしですか?

さて。湘南エリアは、2か月連続でオンライン学習会を行いました。

4月は、交流産地JA新みやぎ「お米の学習会」riceball

エリアニュースやブログ記事、見ていただけましたか?

5月はおすすめ商品、平田産業(有)「圧搾一番しぼり菜種油の学習会」

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使ったこと、ありますか?

今回の学習会では、試食用に小さいほう(600g)をお送りしました。

Natane

使ったことのある方。パッケージ、よーく見てますかsign02

非遺伝子組み換えの菜種油を使用、オーストラリアのカンガルー島、圧搾一番しぼり・・・

なんとなく良いと思うものの、よーく知りたいsign03と、オンライン学習会を企画pc

製造者、平田産業(有)中村さんの説明は・・・とっても分かりやすかったですhappy01shine

非遺伝子組み換え菜種油のみを扱う”油屋さん”の平田産業(有)

そもそも、菜種とは、アブラナ(菜の花)の種。一粒に約4割ほどの油分が含まれていて、

食用に向く菜種と、向かない菜種があるとのことflair

川沿いに見られる菜種は、食用には向かなくて、体に害のある場合があるんですって。

国産の菜種は北海道が9割を占めているけれど、国内自給率はとても低く、ほとんどは外国産の菜種。カナダ産が多く、次がオーストラリア。

2019年8月に南オーストラリア州も遺伝子組み換え作物栽培の解禁を決めた中、カンガルー島だけ除外されることに。それは、パルシステムと平田産業さんが、カンガルー島視察のたびに南オーストラリア州政府へも訪問し、熱い思いを伝え続けてくださったからとのことsign01

おかげで、安心して非遺伝子組み換え菜種の油を使うことができるんですねlovely

本土から離れていて海に囲まれているので、花粉が飛んでこない、鳥の糞の被害がなく、自然に守られた土地、それが、カンガルー島

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2019年10月から続いた山火事。
カンガルー島も半分ほど焼けてしまったとのこと。

そもそも山火事は毎年起こっていたと。それは、コアラが食べることで有名なユーカリが、山火事の火によって発芽するからclub

でも、2019年の山火事はいつもとは違っていて、対処が遅れ、被害が広がってしまったと・・・。

そこで、パルシステムがカンガルー島へ義援金を送ることに。

みなさん、覚えてますか?1パック買うと10円寄付になります!というキャンペーン。

クックも買いました。お話を聞いて、買って良かったと改めて感じましたconfident

人的被害は少なかったものの、自宅が燃えてしまったり、畑や農機具がダメになってしまった生産者さんにとって、ありがたかったとのことです。

今回、いろいろとお話しいただく中で、特に、なるほど!と分かりやすかったのが、

遺伝子組み換えや、そこから派生して、ゲノム編集の仕組みについて。

厚生労働省「遺伝子組み換え食品の安全性について」のイラストをもとに、良い点、不安な点を、

丁寧にお話しくださいました。

例えば、味の良い品種に、乾燥に強くなる遺伝子を組み込む・・・

(種族の壁を越えられる・・・乾燥に強い→サソリ・・・sign03

1994年にアメリカで遺伝子組み換え作物が認可されて以降、害虫耐性など栽培上の利便性から爆発的に広がり、安価な商品を求める日本市場にも、遺伝子組み換え作物原料への置き換えが広がっていると。

食べても大丈夫なのか、どこも証明できていない。逆に言えば、危険なのかも証明できない。

EUは遺伝子組み換え作物を禁止している。

安全と分かっている、非遺伝子組み換え菜種のみを使おう、というのが平田産業(有)

ゲノム編集の仕組みについては、急きょながら、わかりやすい図を作成してくださり、お話くださいました。(聞きかじりの知識を披露して間違ったら大変なので、中身は割愛させていただきますsweat01

さて。

話は変わって、菜種油の作業工程のお話へ。

1、圧搾

蒸気で蒸してから、圧力だけで原油をしぼる(搾りかすは、パルシステム商品の飼料や肥料へ)

一般的には化学溶剤を使って、より多くの油を抽出。

2、仕込み

お湯と食酢を加え、不純物を除去。お湯→お酢に含まれた不純物→油と、層になることで、不純物を取り除ける。一般的にはここも、化学薬剤を使用。

3、湯洗い

油をお湯で洗う

4、湯洗い完了

昔ながらの菜種油(赤水)

5、脱色・脱臭

白土(天然、色や臭いを吸着する土)で色を除き、脱臭機(油の中に水蒸気を当てる)で臭い成分を除去  

6、製品の完成

皆さまのお手元にhappy01

リノール酸とαリノレン酸が2対1という、理想的な形で入っていて、えごま油などと比べたら飛びぬけた特徴はないものの、バランスよく入っていて、これ一つで油の理想的な栄養素を効率よく摂れるんですってup

どんなに健康に良いとされる食べ物であっても、食べ過ぎは良くない。

バランス良く、が良いですよねwink

中村さんおすすめは、唐揚げ。冷めた時にこそ、違いが分かる!と。(他社さんの油との違いもねcoldsweats01

生でも食せるので、ドレッシングやマヨネーズ。アヒージョもお試しください、と、最後には、メニュー紹介もrestaurant

オンラインならでは?と思ったのは、平田副社長(次期社長!今の社長は5代目sign01)も、ご挨拶してくださったこと!

実開催だと、会場にいらっしゃらなければ、お話できないですもんね。

質疑応答にも、中村さんと共にお答えくださり、短いながらも楽しい時間となりましたhappy01

揚げ油をダメにしてしまうのは、揚げたモノ(鶏や魚の脂)や揚げカス。揚げ物をしてる時に、カニ泡・・・割れないシャボン玉みたいな泡があれば、ダメになった証拠。

でも、できれば傷む前に、揚げカスをしっかり濾したり、引き油などに使ったり、継ぎ足したりすれば、何度も使えます!と。

パルシステムの濾し器をモニタリングで平田副社長も使ったことがあり、良いものだとおっしゃってたので、そちらも是非lovely

クックも、パルシステムの濾し器で濾して、圧搾一番しぼり菜種油をずっと使ってたので、ほっと一安心confident

話は尽きないけれど、そろそろ閉幕ということで、スクリーンショットによる記念撮影movie

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スクリーンの中にも、菜種油がちらほらheart04こんせんくんもtaurus

その後、湘南センター鳥海センター長による、商品のお知らせ。

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食べたことありますか?

圧搾一番しぼり菜種油とともに、よろしくお願いしますね。

湘南エリアでは、6月定例会の試食で食べてみようと思ってます。

圧搾一番しぼり菜種油の魅力、分かっていただけたでしょうか?

エリアニュースでもご報告しますので、お楽しみにhappy01

湘南エリアは、オンラインでの楽しい企画を計画中ですので、こうご期待sign03

湘南カフェテリア 5月31日発行

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PDF版はこちらshonancafe_202106.pdf

2021年5月 3日 (月)

JA新みやぎ「お米の学習会」

こんにちはhappy01ぽんたですnote
暑い日や寒い日があり、4〜5月の例年の気温はsign02とわからなくなる日が多く、身体のストレスも負担も高くなりますね。そこへ来てのコロナ感染者増crying
大型連休も県外どころか市外に行くのですら気が引けますねsweat01
まして遠方の産地訪問なんてもってのほかsign03という状態
今年もJA新みやぎを交流産地に選んだ湘南エリア
神奈川からどうしたら交流できるのかsign02
ネット社会に移行した今だからこそ出来る産地交流を模索して、チャレンジした「お米の学習会」shine
田植えから収穫までの学習会は今までもあったけれど、種もみから育苗に目を向けた企画はなかったはずflair
オンラインだからこそなかなか見ることのできない種もみの管理や温湯消毒(種もみの消毒を薬剤を使わずに行う)の話を聞きたいsign03
そこで今回の学習会は種もみ管理から育苗までに特化した内容になりました。
 
4月10日 10:00~11:30
ZOOMを利用したオンライン企画JA新みやぎの生産者による

お米の学習会「環境にやさしい米づくりってなんだろう」を開催happy01
会場は参加者の自宅、生産者のハウスやご自宅shine
 
事前に「JA新みやぎのおいしいお米体験セット」とJA新みやぎ「ひとめぼれ」の試食米を宅配便で送ってあったので、はじめに組合員からの自己紹介とお米の感想をいただきましたriceball

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炊き立てがふっくらもちもち、おいしいという感想はもちろん、冷めてもおいしいheart04とみなさん大絶賛でした。カレーで試食した方はカレーに負けない味と。参加してくれた高校生もお弁当がおいしいsign03とみなさん大満足だったようですheart04
いつも予約登録で届くぽんたは毎日食べているので改めて「そうだよね~うんうん」とうなずいてばかりでしたhappy01
 
田植えまでの工程はなかなかお話を伺うことも少ないのですが、まずはほかの植物同様、「種」からお米はできますsign01
JA新みやぎでは各生産者が種もみを準備するのではなく、農協の方で「温湯消毒」された種もみを使用していますshine
 
「温湯消毒」とは
62℃5分間、お湯につけて消毒する方法です。JA新みやぎでは銘柄ごとに袋を色分けし、結束バンドでしっかりタグをつけています。銘柄が混ざらない工夫が播種(種まき)までしっかり色とタグでされています。消毒された種もみは冷水で冷やされ、脱水され、乾燥され、それぞれの生産者の元へ届きますdash

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届いた種もみは各生産者宅で10日~2週間程度水漬けされ「催芽作業」へdash
作業工程を見せてくださった生産者、砂金(いさご)さんは水漬けの苦労について「水温管理はもちろん、積算温度(100℃)管理が大切。2~3日おきに水の交換をします」とおっしゃっていましたsign01

 
催芽作業とは
種もみから出芽を均一にするための作業
30℃のお湯に24~36時間漬け、1mm程度発芽したら軽く乾燥させ「種まき(播種)」へ

Photo_7種まき(播種)作業は
土を入れた育苗箱を機械に流すと、自動で水がまかれ、1枚当たり130g~150gほどの種もみが自動で撒かれますsign03その後も自動で種もみが見えない程度(約1Lほど)覆土され、その後は手作業で軽トラで「育苗」ハウスまで運ばれますdash中継は生産者、星さんの作業場からでした。星さんのお宅は2品種1400枚程度の育苗箱を作るそうです。砂金さんは2200枚程度sign03いくら機械で自動化されたとはいえ、大量の育苗箱を腰を曲げながら行うのは大変そうですsweat01

Photo_5種まきの注意点は?
星さん「温度管理はもちろん2品種作っているから混ざらないように注意している」
奥さま「機械を止めないよう流れを大切に作業している」とのことでしたshinePhoto_8

育苗作業
星さんのお宅では育苗ハウスを使って育苗されていました。他にも昔ながらの苗代(田んぼに水を張ってビニールトンネルで保温)でされる方もいるそうです。
温度と水分が大切なのでハウスに並べた後、保温や直射日光による水分の蒸発を防ぐためにシートをかけ、7~10日ほどしたらはがし、出芽を待つそうですhappy01水分管理ではプール育苗という方法もあるそうですsign01温度管理はハウスの開け閉め。なので天気を見ながらこまめにするんですってsweat01これでやっと田植えsweat01
 
生産者の元では水漬けに始まり、種まきが4月10日ごろ、田植えが出来るのが5月10日前後。その間1か月以上もこまめな管理が必要なんですねsign03田んぼでの作業ばかりに目が行っていましたが、こんなに大変なんですねsweat01改めて日々頂いているお米に感謝ですshine
 
JA新みやぎとパルシステムのお付き合いは1990年ごろ始まったそうです。その3年後、1993年の夏、80年ぶりの記録的大冷夏に襲われた日本。当時のJAみどりの(現JA新みやぎ)も例外なく大凶作bearing日本中から国産米が消え、店頭にはタイ米やカルフォルニア米が並びました。ぽんたはまだ学生でしたが、しっかり記憶にあります。JAみどりのの生産者も「宮城県外に米を出すな」と言われていたそうですが、「パルシステムと出荷の約束をして作付けしたから」と約束通り出荷してくれたそうですcrying
高値で取引されていたにも関わらず、約束通り。その約束から1995年に生まれたのが「予約登録米」制度shine
 
メリットは
産地には
・年間出荷量が約束される
・栽培計画が立てやすい
 
組合員には
・定期的に届く
・有事の際も優先的に届く
・紙面のセールと連動
とお互いにWINーWINなんですnote
 
産地との約束、それが「予約登録米」
今年度、ぽんたと一緒に「予約登録米」で産地を買い支えてみませんか?
5月4回まで受け付けています。お申し込みは

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 様々な産地、銘柄があるのでお好みのものをどうぞ。もちろんぽんたのおすすめはJA新みやぎ ひとめぼれですnote
詳しくはhttps://youtu.be/VgmUaHzW388

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この動画を見たらきっと食べたくなりますよheart04
 
この企画で知らなかった作業がたくさんあり、今まで以上においしく味わって食べて支えていこうと思いました。一緒に参加した娘2号も久々に産地の方々(特に三神のじいじ)に会えて喜んでいましたhappy01
顔が見える交流っていいな~heart04娘2号も部活等で産地には5年以上行っていないのに、日々食べているお米で繋がっているんだなと思いました。早くコロナ禍が収まって画面越しでなく交流したいなbeer
 
頂いた育苗セットを使って、湘南エリアのメンバーも育苗チャレンジしています note生育状況はまたブログで紹介しますねhappy01
 
播種で忙しい中、企画に快く対応してくださった生産者の皆さん、JA新みやぎ職員の皆さんありがとうございましたheart04今年もおいしいお米楽しみに待っていますhappy01

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