続・親子で学ぼう 防災教室
夏休みに入った7月24日(火)横浜中センターにて「続・親子で学ぼう 防災教室」を開催しました。
昨年の「防災・救急教室」に続く第2弾です。
今回も講師をお願いしたのは、防災士の資格を持つ市川職員です。
さあ、講座スタート。
「災害ってなに?」 突然指されて子どもたちもドキドキ。大人もドキドキ。
津波、地震、土砂崩れなどの自然現象の答えが出ました。
講師からの説明では、自然現象+人の行動が災害になるとのことでした。
「災害は減らせますか?」
減らせる、減らせないと両方の意見が出ました。
人間には『正常性バイアス』というものがはたらくそうです。
これは心理学用語なのですが、自分にとって都合の悪い情報を無視したり
過小評価したりしてしまう特性のことで「自分だけは大丈夫」「今回は大丈夫」
「まだ大丈夫」などと思い逃げ遅れの原因となるそうです。
なるほど、過去の災害を思い出すと納得できます。
次は防災フィールドワークです
『大雨で避難勧告が出ました』という設定で、横浜中センターから避難場所の近隣小学校まで歩きます。
横浜中センターを出発したところで道路脇の側溝が危ない!と発見。
急な坂道、急な崖・・・すべてが危険に見えてきます。
普段、何の考えもなく歩いている道路。想像することは大事ですね。
大雨の時、長靴での避難は危険だとも教わりました。
長靴の中に水が入り歩きにくくなるためよくないそうです。
戻ってから「ガードレール下にある段差が危険」「家屋に生えてある木が倒れてくるかも」
「ルート確認は大切」「見通しが悪い」などの感想が出ました。
次はグループワークです
2つのグループに分かれて「避難所運営ゲーム」。
大雨で学校の体育館が避難所になり、その避難所を開設し運営するという設定です。
まずは係り決め。所長、広報、衛生、受付の担当を決めます。
そして、さまざまな避難者がやって来るので避難所のどこに配置すればいいのか、どういう支援をすれば
いいのか考えるゲームです。
3世代家族、ペット連れ、外国人旅行者、赤ちゃん連れなど次々にやって来る避難者をどうすればいいのか。
話し合い意見を言い合います。
実は、このゲームに正解はないのです。
みんなで話し合い最善だと思うものでいいのです。でも考えれば考えるほど難しいものでした。
頭も体も使ったのでお腹が空きました
ツナ缶、春雨、冷凍ほうれんそうで作ったスープなどをいただきました。
試食をしながら質疑応答タイム。
自助、共助などの話をうかがったり、非常持ち出し袋には何を入れたらいいのか?
などなど、話は尽きません。
講師からは、ウェットシートは用途がたくさんあり非常に便利と教えていただきました。
我が家もいつもより少し多く用意しようと思いました。
参加者の方からのアンケートでは
お子さん
・道の危ないところが分かった。自分の小学校の危ないところも見ます。
・災害のおきる前の準備や予想をすることが大事なんだと分かった。
・自由研究にぴったり。
・洪水についての対策や避難の仕方はよく知らなかったので詳しく知れて良かった。
保護者
・大雨避難のシミュレーションで改めて避難するのは大変だと思いました。
・様々な事を想定して行動しなければならないと再認識しました。
・改めて自助の力が大切になるなと考えさせられる良い機会になりました。
などの感想をいただきました。
想定外の災害が多い最近ですが、意識して行動することで被害は減らせることを
親子で学べた貴重な時間でした。
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