ユニセフ学習会 ~モルディブのすべての子どもに栄養と未来を~
講師をお招きして「ユニセフ学習会 ~モルディブのすべての
子どもに栄養と未来を~」を開催しました。
まず、ユニセフ支援活動の歴史や基本理念や日本の生協と
ユニセフの取組みの関係について説明いただきました。
パルシステム神奈川ゆめコープはこれまでにも「ラオスの子どもを
人身売買から守るキャンペーン」やソマリアの緊急募金などに取
組み、ユニセフを支援していますが、今回は、現在取り組んでい
る指定募金先のモルディブについてくわしくお話いただきました。
モルディブはいくつの島でできている国でしょう?という質問。皆さんはどう思いますか?
答えは・・モルディブには「1190」の島があるんだそうです。
そのうち人が住んでいる島は200ほどで、すべての島をあわせても
淡路島の半分くらいの面積ということに驚き、人口30万人の
うち三分の一が首都があるマレー島に暮らしていると聞き、
さらに驚きました。
モルディブというと高級リゾート地のイメージが強いですが、
そのようなリゾートホテルは数あるうちの一つの島ごとホテル
にしてしまうのだそうです。ですから、ホテルがある島の様子
とモルディブの現地の人々が住む島の様子は別世界。
マグロやカツオなどの魚はたくさん捕れるものの、農産物は
ほとんど自国で生産できず輸入に頼っており、野菜や果物
などは高価な食べ物になっています。そのため現地の人々
の栄養バランスの偏りが非常に問題になっていて、ビタミン
や亜鉛不足が深刻なのだそうです。
また、川がなく飲み水は雨水などタンクに溜めた水を利用
していますが、煮沸消毒して飲むという習慣がないため、乳
幼児が下痢を起こすことが頻繁にあるとのこと。私たちの感
覚からするとどうして殺菌しないで飲むの?と思ってしまいま
すが、そういった感覚・習慣がないことが保健教育上の課題
とのことでした。
また自然に還らないゴミの増加で海岸周辺の環境悪化も
問題に。ユニセフでは現地の子どもたちに紙芝居その他の
学習キットを通して、環境の大切さやゴミの分別、水循環
などを教えていく環境教育を行い、子どもたちの未来のある
モルディブの国づくりを支援しているとのお話でした。
その後、モルディブ風カレー、バナナ(オルタートレードジャパン
さんのバランゴンバナナ)をいただきながら質疑応答の時間となりました。
玉ねぎ、にんにく、トマト、ツナを炒めて、カレールーに隠し味に
和風だしを入れてから仕上げにココナツミルクを入れました。
ココナツミルクのまろやかさが好評でした。
モルディブには各島々に学校はあるけれど、先生が足りず、
インドなど隣国から呼んでくるケースが多いそうです。しかし、
イスラム教のモルディブで他宗教の先生に教わることにどこか
抵抗感があるのか、数年で交代となってしまうとのこと。
医師不足も同様だそうです。
モルディブの国自体のマンパワー不足を感じました。
ユニセフでは、子どもたちの栄養状態の調査や特に栄養不良
が心配されるビタミンAや亜鉛剤の配布、母親はじめ保護者
への栄養意識啓発、環境教育教材の普及等の活動を行なっており、
パルシステム神奈川ゆめコープでは、今週いっぱいモルディブの
指定募金を受け付けています。
ご協力どうぞよろしくお願いします!
Radha
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